映像の感想

タカラヅカスペシャル2019の感想(ライビュ夜の部)

こんばんは、ヴィスタリアです。

タカラヅカスペシャル2019ソワレのライブビューイングを見てきました。

抽選はハズれ一般前売は惨敗というチケ難の中なんとか確保したのは、少し遠い初めて行く街の映画館のスクリーンから一番近い最前列の席でした。

しかもソワレにしたのが祟って、映画館でプログラムを買おうとしたら目の前で完売してしまいました(涙)

なのでこの記事は演者・スタッフ・曲や作品名などは調べることがてきず、ヴィスタリアの記憶だけに拠って書いています。
記憶違い、知識不足などで間違い・抜けなどがあるかもしれません。

また盛り沢山の内容から特に印象に残ったことについて書いておりレポートとしては不完全なものになります。

タカラヅカスペシャル2019は令和最初のタカスペ

◆プロローグ
まあやちゃん(真彩希帆)のメイクがいつもと違う感じで新鮮でした。
こういうコンサートといいます特別な機会たからできるチャレンジかも。

各組が今年のショーを歌い継ぐのですが、
花組「シャルム!」あきらさん(瀬戸かずや)の指クイがすごかったです。

雪組「Music Revolution!」はテンション上がります。
やる方はさぞかしハードだったと思いますが、めちゃくちゃ楽しいショーでした。

星組「ESTRELLAS」は音源をヘビロテしていたこともあり、こっとん(礼真琴・舞空瞳)の歌声で聞くのも愛ちゃん(愛月ひかる)がいるのも新鮮です。

宙組「アクアヴィーテ!!」は正月の東宝に向けて予習ができて助かります。

最後に全員で新曲のテーマ曲「Beautiful Harmony」を歌いながらの客席おりがあり、
トップ4人とイシ様(轟悠)の投げキスで曲が締まるのですが、イシ様の投げキスの仕草のなんとエレガントなことか。

こういう長年培ったものを見ると専科スターは宝塚歌劇に必要なんだな……と思います。

各組の男役スターさんを見ると15年続けるのも大変で、トップスターで長い方でも研17〜18という現状ということもあって、それ以上の学年のスターさんが到達し得る極み、終わることない男役芸の追求し続けたものを見せてほしいという気持ちはあります。

それがどういう形がいいのかがわからないではいるのですが。
(これについては考えがまとまって機会があれば記事にするかもしれません。)

◆トークコーナー
イシ様ゆりかちゃん(真風涼帆)が熊本県出身同士で寄り添っていて和みました。

海外のライビュ会場への呼びかけは昨年台湾公演に行ったことちゃんと同期のれいちゃん(柚香光)がしており、
ことちゃんが教えたりしたのかなあと舞台裏を想像したくなりました。

また今年のタカスペの「Beautiful Harmony」というタイトルが新しい元号「令和」の訳に当たるという話もありました。

昨年はお正月の大劇場公演「霧深きエルベのほとり/ESTRELLAS」を目前に控えたさゆみさん(紅ゆずる)が「正直いまなぜここにいるのかわからない」と真顔で言っていましたが、
今年はだいもん(望海風斗)が同じ状況で「半分マフィアです」と話していました。

各組と専科コーナー

各組と専科のコーナーが1幕のフィナーレナンバーと幕間の休憩、2幕最初の娘役ナンバーを挟んでありました。

ちなみに1幕のフィナーレは馴染み深いラテンナンバーで盛り上がりました。

クンバンチェロ彩風咲奈
キサス・キサス瀬戸かずや
ジェラシー芹香斗亜

メインボーカルだったスターさんのお名前を入れましたが、ほかにもたくさんスターさんが歌ったり踊ったりされ、最後は「クンバンチェロ」で総踊り的に盛りあがりました。

2幕最初は白いシンプルなドレス姿の娘役さんたちが揃ったナンバーで、これもたまらなかったです。
特にまあやちゃんのソロ歌唱が印象的でした。

またみほちゃん(有沙瞳)おとくりちゃん(音くり寿)のデュエットは至高でした。
なんという美声でしょう。

そしてみほちゃんのドレスの裾のはかめかせ方が非常に美しくてハッとしました。

◆宙組コーナー
いきなり「ベルサイユのばら」で、小公子たちに笑ってはいけないのですが、映画館で笑いをこらえるのが大変でした。

だって和希そらくんが笑いを必死でこらえているんですもの。つられてしまいます。

キキちゃん(芹香斗亜)「風と共に去りぬ」スカーレットが全てを持っていった気がします。

ゆりかちゃんのレット・バトラーがいますぐ公演で見たいくらいかっこよかったです。

「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」と宙組は植田先生の作品が多かったです。

◆専科コーナー
大好きなカチャさん(凪七瑠海)「蘭陵王」再びで思わずウルウルしちゃいそうでした。

もっと長く歌ってくれていいのよ…と思ったらみつるさん(華形ひかる)がまさかの「ANOTHER WORLD」の貧乏神で、
みつるさん、あなた超いい役の「鎌足」の蘇我入鹿だってあるのに。

イシ様「チェ・ゲバラ」の名曲を歌い、音楽に恵まれた作品だったなと真夏の青年感を思い出しました。

◆雪組コーナー
ルパンと藤子ちゃんが複数名いるのはタカスペならではでしょうか。
あーさ(朝美絢)あやなちゃん(綾凰華)も超美麗なルパンでした。

さきちゃん(彩風咲奈)の次元と凪様(彩凪翔)の五右衛門のかっこいいことと言ったら。

また「ひかりふる路」だいきほ(望海風斗/真彩希帆)は魂のこもった美しい歌声と寄り添う2人に物語の世界へと誘われました。

◆花組コーナー
新トップコンビれいはな(柚香光・華優希)のお披露目となるこの公演で2人が見せてくれたのは「ME AND MY GIRL」のビルとサリーでした。
れいちゃんの登場の仕方や立ち方、ポケットに手を突っ込む仕草などがビルで、夏の梅芸はもしかしたらこの演目もあり得るのかも?と思いながら見ました。

セリフが多めでしたが、せっかくナンバーの楽しいミュージカルですからもっとナンバーを見たかったです。

れいちゃんのビルとマイティ(水美舞斗)のジョン卿の2人だけのシーンもあって胸が熱くなりました。

◆星組コーナー
組コーナーで一番好きと思い、また軍服というテーマでうまくまとめたと感じたのが星組でした。
(元々ヴィスタリアが星組が好きなので贔屓目もあるかもしれませんが)

まず愛ちゃん「うたかたの恋」のルドルフというのがたまりませんでした。
愛ちゃんもうれしかったのではないでしょうか。

ひっとんのマリーに、正統派の可憐で控え目な役も見てみたいと思いました。

みっきぃさん(天寿光希)の金髪に白い軍服がノーブルでかっこよかったです。
ずっと見ていたいというかもう、拝みたいくらいです。

またせおっち(瀬央ゆりあ)が堂々と、一回り器が大きくなったと感じました。

はるこちゃん(音波みのり)、大好きなみほちゃん(有沙瞳)小桜ほのかちゃんのナポレオン時代のドレス姿も美しかったです。

柴田侑宏先生を偲んで 名作は名曲とともに

今年亡くなられた柴田先生を偲んで数々の名曲が歌い綴られました。
(作品名の抜けが多いので教えていただけたらうれしいです。)

凱旋門轟悠
誰がために鐘は鳴る真風涼帆
琥珀色の雨に濡れて水美・朝美
バレンシアの熱い花和希・綺城・紫藤
宝石の中の瞳(バレンシア)芹香・華
たけくらべ朝月・有沙・小桜
新源氏物語柚香光
あかねさす紫の花桜木・瀬央
エル・アモール彩風・星風
コルドバの光と影永久輝・留依他
仮面のロマネスク愛月・真彩
生きるときめき「星影の人」華形・凪七・彩凪
いのちある限り瀬戸・舞空
紫子礼真琴
忠臣蔵 花に散り雪に散り望海風斗
小さな花が開いた全員

れいちゃん「新源氏物語」を歌うとき、原作者のおせいさんこと田辺聖子先生もまた今年亡くなられたことを話してくれました。

宝塚歌劇を愛する方であれば誰しも「これぞ」という柴田作品、そして作品を彩るメロディがあるのではないでしょうか。

ヴィスタリアの場合は永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)の退団公演「哀しみのコルドバ」の「エル・アモール」と「コルドバの光と影」です。

今回「エル・アモール」さきちゃん星風まどかちゃんがデュエットしていましたが、
できれば劇中のように三声で聞きたかった……というのは贅沢過ぎる望みでしょうか。

まどかちゃんがアルトで大人っぽく歌っていて、アンフェリータだけでなくエバもできそうだと思いました。

「コルドバの光と影」ひとこちゃん(永久輝せあ)を中心に、るいくん(留依蒔世)の歌がすばらしかったです。

また花組で大注目しているホッティ(帆純まひろ)がこの曲で踊っているのもうれしかったです。

歌ではまあやちゃんの「仮面のロマネスク」の大人の女性の雰囲気、だいもんの大石内蔵助が今すぐにでも舞台を見てみたくなりました。

またひっとんの耳飾りが男役さんのイヤーカフ風で素敵だと思いました。

映画館では目が足りない!追いつかない!

各組と専科のスターさんが出演されるタカラヅカスペシャルはいくつ目があっても足りませんし、ライブビューイングのカメラワークでは全てを見ることもできません。

いつか生で観劇することができたらいいなあと夢見ています。

これで今年の宝塚歌劇は見納めとなりました。
ファンとしては贔屓の退団などいろいろあった1年でしたが、日々の辛さ、憂さを忘れさせ夢中にさせてくれる大切な娯楽であり趣味であり芸術でした。

来年もきっと宝塚歌劇に夢中で過ごすことになると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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