こんにちは、ヴィスタリアです。
宝塚歌劇、公演中止へ
３度目の緊急事態宣言の発令を受けて、歌舞伎座・劇団四季が公演中止を発表し、
そして宝塚歌劇団は4/26〜5/11の公演中止を発表しました。
宝塚歌劇では、政府や自治体等による新型コロナウイルス感染拡大予防のためのガイドラインやイベント開催制限を遵守するとともに、感染予防対策の強化に取り組み、公演を実施してまいりましたが、
4月23日に政府による緊急事態宣言ならびに、これにともなう自治体からのイベントの開催制限および施設の使用制限が発出されました。
（中略）
宝塚歌劇といたしましては、お客様への公演中止のご案内等の時間を確保する上から、
4月25日（日）は公演を実施させていただくこととし、4月26日（月）から5月11日（火）までの公演（貸切公演含む）は中止させていただきます。
延期ではないし振替公演が見込める休演でもなく中止という重みが堪えます。
特に退団される生徒さんが大勢いる花組「アウグストゥス／Cool Beast!!」の大劇場千秋楽も対象であることがあまりにも辛くて泣けてきました。
対象となる公演は以下の通りです↓
花組『アウグストゥス－尊厳ある者－』『Cool Beast!!』
※5月10日（月）に予定しておりましたライブ中継・ライブ配信につきましては、詳細が決定次第ご案内いたします。○東京宝塚劇場公演
星組『ロミオとジュリエット』○宝塚バウホール公演
宙組『夢千鳥』
○梅田芸術劇場メインホール公演
宙組『Hotel Svizra House ホテル スヴィッツラ ハウス』
5月5日（水・祝）に予定しておりましたライブ中継・ライブ配信につきましては、詳細が決定次第ご案内いたします。
花組「アウグストゥス／Cool Beast!!」と
宙組「ホテルスヴィッツラハウス」のライブビューイング、ライブ配信について記載があるのは
無観客ライブ配信の可能性が残っているということでしょうか。
たしかに映像で見られることはできるかもしれません。
しかし舞台において観客は作品を完成させる最後の１ピースなんです。
客席で見て、心を動かし拍手をする者がいてこその舞台であることを
舞台の作り手、演者、そして観客は自明のものとしているのではないでしょうか。
この１年間あらゆる対策を講じ劇場からクラスターを発生させまい、舞台芸術を止めてはなるまいと
多大な努力と犠牲を払って尽力してきた方々のことを思うと胸が痛いです。
収益が確保できるから無観客で映像を配信すればいいと、簡単に言わないでほしいと、
政治の判断、休業要請をする側に強い憤りを覚えます。
柚香光から華優希への贈り物 劇場いっぱいの拍手
自分はこの公演中止となった間に以下を観劇する予定でした。
・星組「ロミオとジュリエット」B日程良席
・星組「ロミオとジュリエット」B日程楽
・星組「ロミオとジュリエット」A日程my初日かつmy楽
・エリザベートガラコンサート宙組
どこかで「休演になってしまうかもしれない」という予感がありました。
そして昨夜「公演が観られるのは24日が最後になるかもしれない。私にはまだ観ていないものがある！」と
急きょ花組「アウグストゥス／Cool Beast!!」を観に行くことにしました。
いま観ないと絶対に後悔するという強い思いが天に届いたのかチケットが降ってきたのです。
北村薫「鷺と雪」や小川洋子「ミーナの行進」（どちらもオススメの小説です）など
戦争の足音が聞こえてくる時代を描いた小説には
少女たちが休止となる直前の宝塚を見ようとなんとかして劇場に行く様子が描かれています。
それと同じかもしれない…と思いながら宝塚大劇場へ行ってきました。
今回はいつものようや感想を書こうと思わず、
客席に身をおいてただただ心のままに見てきました。
そして舞台を完成させる最後の１ピースとしてたくさん拍手をしてきました。
満員の客席の集中力、緊張感もすごくて、拍手も手拍子も熱がこもっているのを肌で感じました。
きっと舞台の上の生徒さんにも届いていたと思います。
この公演で卒業されるはなちゃん（華優希）、あきらさん（瀬戸かずや）に一層大きな拍手が送られていました。
ショー「Cool Beast !!」のデュエットダンスの最後に
銀橋のセンターでれいはながお辞儀をして拍手がおきた後のことでした。
れいちゃん（柚香光）が一歩上手側に寄って、はなちゃんを手招きして「おいでおいで」とセンターに呼び、
はなちゃんが戸惑いながらもセンターで１人お辞儀をすると劇場中から大きな大きな拍手が送られました。
その後はなちゃんはれいちゃんに恐縮しつつ捌けていくのが
とってもかわいくて和みました。
れいちゃんははなちゃんだけに劇場いっぱいの拍手を届けてくれたんですね。
これを観たとき「もしかしたら生徒さんたちはもう、何かを知っているのかもしれない」と覚悟を決めました。
そして劇場からの帰り道に公演中止を知りました。
ここでは多くを語りませんが無念ですし残念です。
いまはこれしか言えません……。
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