おはようございます。ヴィスタリアです。
月組「ダル・レークの恋」の予習をしましたのであらすじと配役予想を書きました。
以下、作品の結末には触れていませんが一部内容や役に触れています。
月組「ダル・レークの恋」のあらすじを予習する
2021年の月組赤坂ACTシアター「ダル・レークの恋」の出演者が先日発表になりました。
それ以来楽しみで楽しみで、できることなら通いたいくらい!と気持ちが高まっています。
「ダル・レークの恋」は1959年に菊田一夫先生作、春日野八千代さんの演出と主演で上演され、
1997年に星組(麻路さき・星奈優里)と2007年月組(瀬奈じゅん・彩乃かなみ)はレビューシーンをふんだんに取り入れて再演されました。
ヴィスタリアが見たことがあるのは星組の映像のみだったので、今回2007年月組の映像を初めて見ました。
おそらく20年ぶりくらいに見直したのですが、星組版の映像を見たときの感動や印象的なシーンは覚えていて
強烈な印象を残した作品であることを実感しました。
またあさこさん(瀬奈じゅん)がすっごくかっこよくて、
彩乃かなみさんが美しくて切なくて見入ってしまいました。
2007年の公演解説を参考にあらすじを書いてみます。
また当時の公演評と写真が宝塚プレシャスに詳しく載っています。
インド北部カシミール地方のダル湖の湖畔のカシミール・ホテルには毎年夏になると世界中の名士やインド諸州の王族らが避暑へとやってくる。
ベナレス(現在のヴァーラーナシー)のマハ・ラジアチャンドラ・クマールの一家もハイダラバードへの出発を控え、このホテルでの最後の夜を舞踏会ですごしていた。
チャンドラの孫娘でデリー大公の姫の女官長になることになっているカマラ、
祖母インディラ・クマール、カマラの従兄弟でハイダラバードのラジアクリスナとアルマ夫妻らである。
カマラは騎兵大尉ラッチマンと熱烈に恋をしており、
二人の仲が舞踏会で公然のものとなると身分の差ゆえに新聞記者たちの注目をも集めてしまう。
さらに厳格なインディラはカマラにラッチマンに別れを告げるよう命じ、
逆らいようもないカマラは心なくもラッチマンを冷たく拒絶するのであった。
そこへ憲兵隊長ジャスビルと部下パタナックがパリの国際警察からの通報をもたらす。
「騎兵大尉ラッチマンの正体は世界を騒がせている悪名高き前科12犯の詐欺師ラジエンドラに他ならない」と。
クマール一家に一方的に問い詰められたラッチマンは自分がラジエンドラであると認める。
クマール家はカマラとの関係が公になることを防ぐために、ラッチマンに黙ってこの国から逃げるよう懇願するが、
ラッチマンは応じずに要求をつきつけた。
「私はカマラ様を愛しておりますーーと申せば、何を要求しているかがおわかりでしょう」
インディラは一家の名誉のためにもこの危機はカマラ自身の力で解決するしかないと言い渡す。
ラッチマンはダル湖の湖畔へとカマラを誘い出す……
一方ハイダラバードではカマラの妹リタに「パリで出会ったペペルと結婚したい」と告げられた祖父チャンドラが頭を抱えていた。
ハイダラバードまでカマラを追ってきたラッチマンと祖父チャンドラ、そしてペペルが邂逅を果たす。
彼らには7年前のパリである因縁があった。
2021年月組「ダル・レークの恋」配役を予想してみる
出演者が発表になりましたので配役を予想してみました。
今回はいつも以上に「ぜひともこの生徒さんで見たい」という個人的な思い入れが強く出ていて
学年やスターシステムに合っていない部分もあります。
配役 | 2021年 | 2007年 | |
ラッチマン | 騎兵大尉。その正体は… | 月城かなと | 瀬奈じゅん |
カマラ | ベナレスの領主クマール家の姫 | 海乃美月 | 彩乃かなみ |
ペペル | リタの恋人。実は… | 暁千星 | 大空祐飛 |
リタ | カマラの妹。ペペルに恋をしている。 | きよら羽龍 | 城咲あい |
インディラ | カマラの祖母。厳格で家の名誉を重んじる | 梨花ますみ | 出雲綾 |
チャンドラ | カマラの祖父。ベナレスのマハ・ラジア | 千海華蘭 | 越乃リュウ |
クリスナ | カマラの従兄弟。ハイダラバードのラジア | 風間柚乃 | 遼河はるひ |
アルマ | クリスナの妻。カマラの身分違いの恋に反対する | 麗泉里 | 憧花ゆりの |
ジャスビル | 憲兵隊長 | 佳城葵 | 研ルイス |
パタナック | 憲兵隊員 | 彩音星凪 | 光月るう |
酒場の亭主/ハリラム | ダル湖畔の酒場の亭主/ラッチマンの父 | 颯希有翔 | 一樹千尋 |
酒場の内儀 | 夏月都 | 音姫すなお | |
支配人/ポトラジ/ジョルジュ | ホテルの支配人/リタの運転手/ | 蓮つかさ | 一色瑠加 |
ピエール | ペペルの子分 | 夢奈瑠音 | 桐生園加 |
ミシェル | パリのクラブの女主人 | 楓ゆき | 美鳳あや |
ジャン | 蒼真せれん | 朝桐紫乃 | |
ルネ | ラッチマンのパリ時代の弟分 | 礼華はる | 榎登也 |
ラジオン | ホテルのボーイ。 | 蘭尚樹 | 明日海りお |
ビーナ | ホテルのメイド。ラジオンの恋人 | 詩ちづる | 白華れみ |
配役が絶対当たっていると思うのはみとさん(梨花ますみ)のインディラです。
マハ・ラジアのお妃様で重厚感のある役どころで、衣装も美しいのでみとさんがご出演と決まってとてもうれしいです。
アクセサリーにも大注目したいです。
インディラの夫クマール家の長チャンドラはからんちゃん(千海華蘭)、おとぼけ具合が合いそうです。
ペペルは出番がなかなかないのでヤキモキするものの、非常に重要な役でオイシイと言えると思います。
黒いターバン✕白いピンストライプのスーツを着たりするのもかっこよくて、ぜひともありちゃん(暁千星)で見たいです。
そんなペペルに夢中になるカマラの妹リタはおはねちゃん(きよら羽龍)。
「アンナ・カレーニナ」のキティとは違う恋に舞い上がった様子、恋の行方を見せてほしいです。
カマラ従兄弟で心優しいクリスナは歌唱もあり存在感のある役ですがおだちん(風間柚乃)、
その妻アルマは大人の女性ですがここは上級生ではなくせんりちゃん(麗泉里)の華やかさが似合うのではと予想してみました。
お2人ともあまりやったことのないタイプの役だと思うので見てみたいです。
コミカルな憲兵隊長のジャスビルはぜひともやすくん(佳城葵)でお願いします。
というよりやすくんしか考えられない!と思っています。
ニコイチで一緒にいる部下パタナックは彩音星凪くんを予想してみました。
そしてレビューシーンで大活躍の、ホテルで働くアツアツの恋人同士のラジオンとビーナはまおまお(蘭尚樹)とうたちゃん(詩ちづる)で見たいです。
まだ下級生のみりおちゃん(明日海りお)と白華れみさんがまぶしいくらいの若さとかわいさとオーラを放っているんです。
これをまおまおがやったらたまらなくチャーミングだろうなと思っています。
宝塚大劇場で「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」が終わったばかりで配役発表はまだまだ先だと思いますが
とても楽しみです。
「ダル・レークの恋」の魅力を考えてみる
久しぶりに見ましたが「ダル・レークの恋」は繰り返し上演されるのも納得の名作ですね。
・菊田一夫先生のセリフが美しい
・また脚本がすばらしくて見終わった後もいろいろなことを考えさせてくれる
・ラッチマンとカマラの恋がとても一言で表現できない
・衣装が美しい。男役さんのターバン✕軍服に娘役さんの豪奢なサリーが最高
・インド、パリそれぞれのレビューシーンがたくさんで楽しい
・フィナーレも見ごたえがある
菊田一夫先生の作品は最近ですと星組「霧深きエルベのほとり」がありましたが
古い作品なのに古臭さに辟易することはまったくなく、何度見てもその度に違う味わいがあり
言葉と脚本の持つ大きな力を感じました。
「ダル・レークの恋」にもそれがあると思います。
初演は上演時間4~5時間に及ぶ超大作だったようですが酒井澄夫先生がうまいこと潤色・演出されていて、
レビューシーンの取り入れ方はさすがです。
全国ツアーなので基本的に幕前シーンになるのですが間延びさせませんし
1本物のときに感じる「ショーがなくて残念…」という思いを抱かせません。
また星組版ではフィナーレの男役のダンスにダレン・リー氏を招き、曼荼羅な踊りがめちゃくちゃかっこよかったのをよく覚えています。
今回酒井先生が監修となり、谷貴矢先生がどのような形で潤色・演出されるかも気になるところです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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