観劇の感想

2人のルドルフと2人のフランツ(月組「エリザベート」感想)

おはようございます。ヴィスタリアです。

雪組さん、大劇場「ファントム」初日おめでとうございます。
千秋楽まで無事に、誰一人欠けることなく元気に舞台に立たれることをお祈りしています。
そして東京で待っています!

さて。月組「エリザベート」のBパターン、風間柚乃くんのルドルフを観劇した感想です。

これがヴィスタリアの最後の月組「エリザベート」になると思います。

初日から間もないころAパターンを観劇して約10日後に今回観劇し、公演も折り返しに入りました。
月組の変化と進化を目の当たりにし、この先まだまだ進化していくであろうと思うともっと見たいところですが、チケットも時間も「ないものはないんだ」、仕方ありません。

もう一人のルドルフ/風間柚乃 勢いと輝きを増す新星

おだちん(風間柚乃)のルドルフがプロローグで第一声を歌ったとき「今、すごいものが生まれている瞬間を目撃しているのかもしれない」と思いました。
演技も歌もよかったのですがオーラ、おだちんの発するエネルギー、勢いがすごかったからです。

そしておだちんの歌声の圧にもびっくりしました。
桁違いの声量で、しかも声が大きいだけでなく歌声に厚みがあると感じました。

スタイルといいますか体格といいますか、立ち姿が美しくて目立ちます。
そして大人っぽい、男くさい感じのお顔立ちがかっこいいと思いました。

パレードの拍手がおだちんのとき大きくなったような気がしました。
スター誕生ってこういうことなのかもしれないと思いました。

100期生、まだ研5で歌も演技もこれだけでできるなんてすごいです。
この先どんなふうに成長されていくのか楽しみでなりません。

「ON THE TOWN」ではポスター入りを果たし大きな役ですし、観劇するのが楽しみです。
今後の活躍に期待しています。

そして大劇場での代役公演でどんな演技だったんでしょう。
休演は悲しいし心配なできごとで、もうあってほしくはないことです。
しかしそれとは別にただ純粋に、おだちんやれいこちゃん(月城かなと)の演技を映像で見てみたいと考えずにいられませんでした。

ルドルフの演技でフランツ、シシィの演技も変わる

ありちゃん(暁千星)のルドルフとどちらがいいとか優れているとかということではなく、ありちゃんはありちゃんのルドルフを、おだちんはおだちんのルドルフをしっかり作り上げて演じていました。
ヴィスタリアはどちらのルドルフも好きです。

美弥茶で「2人のルドルフの演技によってフランツの演技も変わってくる」という話を聞いていたのもあり、ルドルフとフランツのやりとりに注目して観劇しました。
(るりかちゃんが舞台にいるとどうしても注目してしまうんです。)

そして2人のルドルフがこんなにも違うのか、ルドルフが変わることでフランツもシシィもこんなに変わるのかと感嘆しました。

おだちんのルドルフは理想に燃える憂国の皇太子で「帝国をよくするためにはこの道しかない」という熱い思いをたぎらせているのを感じました。

若き革命の志士とでもいうような思いは狭く硬直しており、自身が暴走していることさえ見えていない、そんなルドルフだと思いました。
トートの手をとるときもまさに暴走の末、迷いはありません。

おだルドが父フランツに言い募る言葉の強さには彼なりの理論、ヴィジョンの裏打ちがあるようでした。

だからかるりかちゃんフランツのおだルドに対する言葉は強く厳しく、諌める響きがあると感じました。
「おまえはいつから急進派の手先になったのだ」
「皇位継承は難しいぞ」
特にこの言葉がルドルフへの最後通告のようで、道や未来を絶つような厳しさにはっとしました。

一方ありルドは繊細で少しでもなにかあれば崩れてしまうような危うさを感じました。
トートに対しても魅せられ惹かれていく、魂が酔って死に吸い寄せられているようだと思いました。

そしてるりかちゃんフランツはありルドには父親として見守っている優しさ、慈愛を感じました。
ありルドに「皇位継承難しいぞ」とるりかちゃんフランツが言うとき、失ってしまったものの悲しさや「皇位はおまえに継がせたかった」という思いが滲んでいるようでした。

ちゃぴちゃん(愛希れいか)のエリザベートもありルドとおだルドに対しては全然違いました。
特にルドルフが「ママと僕は鏡だからわかりあえる」とエリザベートの手に頬を寄せて歌うときの、ルドルフを見下ろす表情です。

おだルドを見るときは「この子はなにを言っているのかしら、全然わからない」と一歩引いて知らないものをふしぎそうに見るような、関心の低さを感じました。

ありルドを見るときは幼い子どもの話に耳をかたむけているような、おだルドよりも距離の近さ、心を寄せている印象を受けました。
とはいえエリザベートはルドルフの手を離してしまうのですが。

2人のルドルフに対峙するフランツとシシィもまるで2人いるかのようでした。

2人のエルマー 重たさと鋭さ

ありちゃんのエルマーは圧が重たくて重厚さがあって「ハンガリー一の古い家柄の貴族」という説明がしっくりきました

一方れんこんくん(蓮つかさ)のエルマーはヒリつくような鋭い怒りを感じました。

エルマーの「ちくしょう、女狐め」のギラついているところが好きなのですが、ありちゃんはズシっと重たく聞こえ、れんこんくんは強い怒りをビリビリと感じました。

ルドルフ同様どちらのエルマーも好きです。

役がわりの両方を観劇できて本当によかったです。
ルドルフ以外の感想もまとまったら記事にしたいと思っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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