こんばんは、ヴィスタリアです。
昨日は美弥るりかちゃんのさよならショーやご挨拶について主に書きましたが、
月組「夢現無双/クルンテープ」を映像で約3週間ぶりに見ました。
ショー「クルンテープ」の楽曲変更後を初めて見たということもあり、ざっくりとした感想を書いてみます。
いずれもヴィスタリアの独断と偏見、偏愛に満ちており、個人の趣向も含んだものになります。
「夢現無双」はどうしても置いていかれる
芝居「夢現無双」を3週間ぶりに見ました。
その間に原作の吉川英治「宮本武蔵」を読み始め、原作の知識で補ったところがあっても大劇場で観劇したときの印象は大きくは変わりませんでした。
短い場面がブツ、ブツとつながりがよくないままに展開し、誰の感情にも寄り添えず山場や見せ場がよくわかりません。
90分が非常に長かったです。
幕開きの武蔵たちの子ども時代→関ケ原の戦い→敗走してお甲と朱実に助けてもらうまでは、流れもよく興味も惹かれ、たま様のアナウンスで長い原作をうまく刈り込んでいると思います。
それをどうして最後まで貫かなったのでしょう。
アナウンスを多用するのであればそういった状況説明などであるべきで、武蔵のお通への思いではないはずです。
大劇場と東京宝塚劇場では変更が生じることがあるようなので、なにかしらよい方向に向かうことを期待したいです。
武蔵の涙と、小次郎ともう一人の小次郎
3週間ぶりに「夢現無双」をライブビューイングで見て、特に印象に残ったことが2つあります。
1つ目は宮本武蔵/珠城りょうの涙です。
沢庵/光月るうに厳しく叱咤され打ちのめされ「新免武蔵は死んだ」と髪を切り落とされ、武蔵ははらはらと涙を流していました。
この涙を見たときにたま様(珠城りょう)は武蔵として生きているんだ、心を尽くして演じ舞台をつくっているんだと感銘を受けました。
武蔵の自分の弱いところを突かれて純粋に泣く姿にはっとした部分もありますし、たま様が舞台に懸けるものに心を動かされました。
そしてライブビューイングで初めてたま様の武蔵の眉の描き方が見えました。
こういった細部が見られるのはライブビューイングの楽しみの一つですね。
2つ目は佐々木小次郎/美弥るりかが小次郎を騙る又八/月城かなとと遭遇する場面です。
受ける印象がずいぶんと変わりました。
佐々木小次郎/美弥るりかがネチっこく、嫌味ったらしさをかなり強めに出していて、言い方がかなり変わっていたのです。
舞台は生もの、生き物とはこういうことかと実感しました。
宝塚大劇場の千秋楽より前に観劇してからライブビューイングを見るというのが初めての経験だったので新鮮でした。
そして東京宝塚劇場で観劇するときどんな変化に気づくことができるのかという楽しみが増えました。
ショー「クルンテープ」変更は曲だけではなかった
ショー「クルンテープ」が始まってすぐに驚いたことがありました。
蘭世惠翔くんや光月るうさんの僧侶の衣裳の色がオレンジ系の色からエメラルドを思わせる緑色に変わったいたのです。
これは変わった事情がいったい何だったのかとても気になりました。
もう一つ、「ラーチャ・ブルック(国花)」の場面のたま様のカツラの色が金髪から茶色に変わっていたように思います。
この場面は大劇場で観劇した際も思いましたが、ふつうにスーツでかっこよく踊るだけで充分にすてきだったのではないでしょうか。
ショー「クルンテープ」曲の変更
初日から半月ほどでまさかの曲変更がありました。
美園さくらちゃんと若手男役さんたちのBerryz工房「cha cha SING」は「セ・マニフィーク」に変わっていました。
「cha cha SING」がさくらちゃんの雰囲気に合っていて好きだったこともあり、
また「セ・マニフィーク」のアレンジがベストとは思えず、著作権などの致し方ない事情などがあるのでしょうけれど変更は残念でした。
そしてヴィスタリアの永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)が振付された場面も楽曲変更がありました。
美弥るりかちゃんが黒燕尾で銀橋をソロで渡り、男役群舞になる場面です。
るりかちゃんの銀橋ソロも男役群舞も似た曲が選ばれているのがわかりました。
しかもるりかちゃんのソロの歌詞が星とか月とかが散りばめられていて、これで泣くなという方が無理です。
やむを得ない事情があっての変更なのでしょうけれど、生徒さんもスタッフさんも大変だったんだろうなと、それを微塵も感じさせない舞台を見て大きな拍手を送りたくなりました。
ライブビューイングで細部を見て、また舞台を見て生の舞台でしか感じられないものを受け取るのが楽しみです。
月組さん、東京でお待ちしております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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