おはようございます。ヴィスタリアです。
雪組「CITY HUNTER」の東京宝塚劇場新人公演のライブ配信を視聴しました。
ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた雑感です。
劇団史上初めての新人公演ライブ配信 雪組「CITY HUNTER」
自分が初めて新人公演を観劇したのは花組「CASANOVA」でした。
当日券を必死の思いで取って叶った観劇でした。
１回限りの新人公演に懸けるエネルギーと集中力、生徒さんの熱演に大感動して夢中になり、それ以降も新人公演のチケット取りに力を入れていました。
コロナ禍以前は友の会の抽選以外にプレイガイド抽選、一般前売、当日券などチャンスがあったのですが
いまは友の会の一次抽選しかチャンスがなく、一度も当たっていません（涙）。
なので劇団史上初の試みは賛否両論あったようですが、貴重な新人公演を映像でも見られるなら見たい！と開演時間に間に合うよう大急ぎであれやこれを済ませてテレビの前にスタンバイしました。
ようやく再開できた新人公演なんだ、今日限りの公演なんだ――と思ったら雪組生の燃えるような思いが画面越しにも伝わってくるようで最初から目が潤んでしまいました。
でもやっぱり……客席でそのとき限りの空気を体感して劇場の一部になれることの幸せにはかないません。
友の会の友情が頼りですがその機会がありますように。
新人公演の演出は指田珠子先生であることをあがたくん（縣千）の開演アナウンスで知りました。
演出に大きな変更はなく台詞が補足されていたりところどころが変わってわかりやすく、そしてときに笑えるようになっていたように思います。
齋藤吉正先生のこだわりと思われるキャラクターにキレよくツッコむような台詞もあってにやりとしてしまいました。
そんな指田先生が好きです。
また本公演は原作のキャラクターらしさが際立っており、新人公演はキャラよりも芝居作品の芯に重心が置かれていると感じました。
学びの場である新人公演ですから当然ですね。
主演のあがたくんも本役のさきちゃん（彩風咲奈）が三枚目寄りだとしたら宝塚歌劇の、二枚目の冴羽獠を演じたんだなあと感じました。
（もちろんどちらがいいという話ではなく、ヴィスタリアが感じたことです。）
小さなハプニングもあってはっとする瞬間もありましたが落ち着いて対処し芝居が続いていたので胸をなでおろしました。
最後に花道を捌けていくあがたくんが「ありがとよ」と言っていたのが粋でした。
新人公演の長のともかちゃん（希良々うみ）は緊張と涙がこぼれるのをこらえているのが伝わってきて、
「雪組の東京での新人公演は２年ぶりとなります」にこちらが泣いてしまいました。
ともかちゃんの野上冴子（本役 彩みちる）、セクシーでかっこよくて、カツラもよくお似合いでメイクもお上手でした。
ともかちゃんは本公演でもお色家系の野上麗華を演じていますがちゃんと色気の違いがあって役を生きているなと思いました。
100期生はこれが最後の新人公演ですね。
はいちゃん（眞ノ宮るい）の槇村秀幸（本役 綾凰華）は軽妙洒脱もありつつ優しい兄貴で、シャープな線にトレンチコートもお似合いでした。
WONDERLANDの踊るところもはいちゃんらしいダンスでかっこよかったです。
かりあん（星加梨杏）のジェネラル（本役 真那春人）、悪役いいですねえ。
凛と華やかな美貌に工夫したメイクがお似合いでした。
100期生のみなさまご卒業おめでとうございます。
本公演での一層の活躍を楽しみにしています。
1期上の99期の最後の、そしてしゅわっち（諏訪さき）の最初で最後の主演だった「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」の東京の新人公演は中止になってしまいましたから
「壬生義士伝」以来の東京の新人公演でした。
このときはあみちゃん（彩海せら）が主演でした。
今回ミック・エンジェル（本役 朝美絢）を演じていましたが、ときに覗くスイーパーの狂気のようなものがギラついていたのが印象的でした。
冗談めかしたことを言っていても目は笑っていない、そんなあやミックだと感じました。
原作の役の設定を知らないでこれを書いていますが、あやミックは冴羽獠、槇村香よりも年上の余裕を感じて、それがとても好きだなあと思いました。
新人公演初ヒロインで槇村香（本役 朝月希和）をチャーミングに演じたはばまいちゃん（音彩唯）はとってもかわいくて、セリフの声が聞き取りやすかったのも印象的でした。
槇村香はヒロインとしては異色な役どころだと思いますが楽しみながらご自身の香を演じていたのが印象的でした。
かわいくて声がよかったのはアルマ王女役（本役 夢白あや）のまるちゃん（華純沙那）も同じくです。
106期生なんですね。覚えました。
やはり106期のかせきょーくん（華世京）の小林豊青年（本役 彩海せら）も自然体でうまいし口跡鮮やかでした。
しゃんたん（壮海はるま）の海坊主（本役 縣千）は背が高いだけでなく威風堂々、筋骨隆々たる”らしさ”がありましたし、
サングラスを取るところはちゃんと宝塚らしくキラキラしていたのもぐっときました。
全員のお名前を挙げることはできませんがみんなかっこよくてみんなかわいくて、一丸となってのすばらしい熱演に心からの拍手を贈ります。
あがたくんがご挨拶のなかで「画面の向こうにも思いが届いていたらうれしい」と言っていましたが、みなさまの思いは確かに届いて受け取りました。
すばらしい新人公演をありがとうございました。
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