映像の感想

宝塚歌劇を彩るメロディとおたからプレイリスト

おはようございます。ヴィスタリアです。

台風14号の進路がかなり南にずれてほっとしています。
みなさまどうぞご安全に。

宝塚のメロディを語る 「宝塚魂(スピリット)」

スカイステージで先月から始まった宝塚魂(スピリット)というオリジナル番組がおもしろいです。

生徒さん2人とOG、先生がテーマにそったトークをされる番組で、初回のテーマは黒燕尾でした。

さおた組長(高翔みず希)マイティー(水美舞斗)
OGはヴィスタリアの永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)が出演されていました。

花組「Sante!!」「シャルム!」月組「クルンテープ」と黒燕尾の振付もされているヤンさんですが、
意外にもご自身が花組トップスターだったときは一度も黒燕尾の場面がありませんでした

唯一黒燕尾で踊られたのはロンドン公演です。

いまほどショーのフォーマットが定形化していませんでしたし
「当時は変わり燕尾全盛期だった」とオールドファンの方が教えてくださいました。

しかしそれだけが理由ではなく、そして偶然でもなく前任のトップスターなつめさん(大浦みずき)への尊敬をこめてあえて黒燕尾を着なかったのではないか…と(勝手に)思っています。

なつめさん黒燕尾ヤンさんスーツを極め、ダンスの花組を率いたトップスターというイメージを抱いています。

番組中にヤンさんなつめさんのことを「燕尾の神様みたいな人」と深い敬意をこめてお話されていました。

またさおた組長も「私の中では黒燕尾の男役さんといえば大浦さんというがある」とお話されていました。

「ショー・アップ・ショー」の裏地が赤の黒燕尾や「フォーエバータカラヅカ」「ベルサイユのばら」の黒燕尾の映像が流れましたが、これぞという美学があってなんとかっこいいことか。

さて。第2回のテーマは宝塚メロディ

れいこちゃん(月城かなと)はーちゃん(晴音アキ)
吉田優子先生、オサさん(春野寿美礼)がご出演でした。

れいこちゃんはーちゃん
猫が描かれたベージュ色のTシャツをおそろっち(by美園さくらちゃん)でお召しでした。

同期ならではの仲の良さ、自然体のトークを聞くことができました。

れいこちゃんが「私は地声が低いです」と言うと
はーちゃんがすかさず「そうですね」と絶妙なテンポのよさで返していました。

もちろん歌の実力のあるお2人だからこその歌ってみたい曲、忘れられない歌唱のお話もありました。

れいこちゃんは「心中・恋の大和路」の思い出に触れていて
ファーストフォトブックで美しい扮装も披露されていましたが、大切な作品なんですね。

いつかれいこちゃんの亀屋忠兵衛を見られるでしょうか。

そして吉田優子先生の音域の話が興味深かったです。

宝塚の曲の一番の特徴は男役がいるということ。
男役は音域とかキーが限られてくるので、そこを中心にいろんなものを組み立てていく。

声を下げていくーー男役の声になったときにそれがオクターブ高く聞こえる。
男の人の高い音域の力を持ったとき、初めて男役の声になるんだと思います。

娘役は男役の限られたキーに応じて、作品によって男役よりも遥かに幅の広いことを求められるのが難しいと思います。

(中略)男役の音域ってふしぎと決まっていまして、もともとの声が高い人も低い人もほぼ一定なんです。

瀬奈じゅんさんがエリザベートをやったとき、地声で高いところまで歌うので男役の声の枠から外れるともうちょっと高い音域まで出るようになるんです。

逆に男役に戻ったときに上が楽に出ちゃうので男役としてこの声はどうなのかと悩んだ時期あったんです。
男役の限界の高さの音が男役の魅力でもあるので、楽々出せちゃうと男役の声に聞こえなかったりする。

大きな劇場でいろんなお客様に見ていただくということで、難しいメロディ、凝ったリズムではなく、簡単な素材で、でもそのときの作品、場面だけのものを作るのが難しい。

どこにでもあるような素材で、だけれどもいいものを作ることを目指している。

またオサさんのお話はオサさんにしか話せない貴重なものでした。

歌うことが好きだったので、何回も日頃から口ずさんで曲を自分の中に馴染ませていっていた。
曲を歌うときに”今から歌いますよ”という感じにならないように、自然にぽろっと歌が出てくるようなことをできるように意識していました。

宝塚のオリジナルの曲は意外と、技術的に難しいとか複雑なメロディラインというのがなくて、素直に歌っていくと綺麗な一曲になる感じがします。

これを聞いたれいこちゃんはーちゃんは苦笑いでした。

オサさんだからこそ言える言葉ですね。すごい!

宝塚は役を演じる前に男役、娘役を演じている。
OGになってから舞台に出演するときは自分自身がその役を演じるというのはストレートなので、
宝塚の男役、娘役さんの方が大変な思いをして声を出したり歌われたりしているんじゃないかなと思います。

自分だけの歌を歌うというより、音楽全体を歌として聞いてもらいたいという思いがあって、流れてくるサイドメロディ、リズム、ベースがあるというすべての音を感じ、寄り添いながら声を出して歌うというのを気をつけていました。
(中略)
(宝塚メロディは)すっと心に入っていく、一度聞いたら馴染んで思わずくちずさんでしまう、すてきな魅力をもったメロディラインがあると思います。

オサさんはご自身の思い入れのある曲として「夜明けの序曲」「あさきゆめみし」を挙げておいででした。

珠玉の宝塚メロディ おたからプレイリスト

また少し前からタカラヅカニュースでおたからプレイリストという若手スターさんが好きな宝塚の曲を5曲挙げてお話するコーナーが始まりました。

生徒さんのファン時代に見ていた作品、映像で知った作品なども知ることができて
宝塚への思いが伝わってきて楽しみにしているコーナーです。

おだちん(風間柚乃)美弥さんのサヨナラショーのという指定で
「Everything for Love」(アンナ・カレーニナ)を挙げてくれたのはうれしかったですね。

「さよならショーの光景が忘れられない」というおだちんですが、
それはファンにとってもです。

白✕菫色の夢々衣装のるりかちゃんと月組生が歌ったあの曲はいまも鮮やかに思い浮かべることができます。

またうーちゃん(英かおと)が「アンナ・カレーニナ」の「愛の煉獄」を挙げていたのもうれしかったです。

大好きなるりかちゃんがいた月組で同じ舞台に立っていた
若手の生徒さん、スターさんの成長を見ていくのも今の、そしてこれからの楽しみだなと思いました。

同じ曲がプレイリストに挙がってくることもあってホッティー(帆純まひろ)もえこちゃん(瑠風輝)は「NEVER SAY GOODBAY」を挙げていました。

またあみちゃん(彩海せら)ホッティーは「ア・ビアント」の曲を挙げていました。

もえこちゃんホッティーは予科本科で
メッセージバトンも渡っていましたし何かとご縁があるのかな…と思いました。

自分もプレイリスト5曲を選んでみようかなと考え始めたのですが
5曲に絞るのがものすごく大変ということに気づきました。

きっと生徒さんたちも悩みに悩んで5曲を選ばれたのではないでしょうか。

ヴィスタリアが悩みに悩んで選んだのこちらの5曲です↓

1.「ハイパー・ステージ!」

2.「カーニヴァル」CASANOVA

3.「JUMP」オーシャンズ11

4.「ブエノスアイレスの風」

5.「エル・アモール」哀しみのコルドバ

ハイパー・ステージ!は宝塚歌劇とヤンさんに出会った運命の曲です。

先日雪組「NOW!ZOOM ME!!」で聞くことができて感無量でした。

NOW!ZOOM ME!!すべてが幸せの極みこんばんは、ヴィスタリアです。 ライブ配信で雪組「NOW! ZOOM ME!!」を視聴しました。 いつもの独断と偏見と偏愛に...

CASANOVAのカーニヴァルは生きる喜びを歌っていながら刹那的な歌詞なのがたまらなく好きです。

いずれ海に沈み 街も 人も 船も
消える運命だから 今は 今は 踊ろう!
(中略)
空を声で満たそう 命燃え尽きるまで
いずれ海に沈み
愛も夢も人も 消える運命だから
今を 今を 生きろ!

生徒さんの、組の、今しかないきらめきも重ねてしまって泣くような曲ではないのに感動して泣いてしまうんです。

オーシャンズ11の「JUMP」は元気がほしいとき、がんばりたいときに効いています。

正塚作品はのこちらも大好きでよくリピートしています。
・心の翼(テンダー・グリーン)
・かわらぬ思い(ブラック・ジャック)
・ダニエルのテーマ(メランコリック・ジゴロ)
・カーニバル(追憶のバルセロナ)

柴田作品はいずれも名曲揃いなので作品名を挙げますね。
・うたかたの恋
・琥珀色の雨に濡れて
・あかねさす紫の花
・仮面のロマネスク

ここ最近再演を見た「アルジェの男」「炎のボレロ」もメロディーが印象に残っています。

悩みに悩んで
ブエノスアイレスの風」「エル・アモール
を選びました。

プレイリストには入れませんでしたが
stay homeの日々に生徒さんやOGさんがカバーされた名曲にも元気をもらいました。

・夢は世界を翔けめぐる

・青い星の上で

・未来へ(エクスカリバー)

みなさまの思い出の宝塚メロディはどんな曲でしょうか。
そしておたからプレイリストはどんな曲を選びますか?

もしよかったら聞かせてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
ランキングに参加しています。
ポチッとしていただたらうれしいです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ