こんばんは。ヴィスタリアです。
金曜日にオンデマンドで配信が始まったばかりの花組全国ツアー「EXITER!!2017」を早速見ました。
感想を書いたら4000字になってしまい、しかもうまいこと分割できなくて一気にアップしています。
目次のクリックでジャンプしますのでお好きなところを読んでいただければと思います。
オンデマンドで配信される舞台映像は芝居やミュージカルが多目でショーはなかなかないですし、今年の花組全ツ「メランコリック・ジゴロ/EXITER!!2018」の演目でありますし、楽しみしていたのです。
目次
藤井先生の作り出した“オーソドックス”なショーは新しく懐かしい
藤井先生のこのショー、なんだか懐かしい感じがする…と思ったら初年は2009年でたびたび再演されているのですね。
ヴィスタリアが見るのはこれが初見になります。
いろいろとヴァージョンアップはされているのでしょうが、いまから約10年も前の作品とは思えませんでした。
ヴィスタリアは2018年に久しぶり(14年ぶり)にヅカファンに復帰しました。
観劇していると「宝塚って変わらないなあ」と思うのですが、やはり最近のショーは最新のもので、エキサイターは10年近く前のものなのだと感じました。
でもそれはいい意味でであって、懐かしい宝塚が古びることなくあり一つのオーソドックスになっていると思いました。
「こういうのが見たかった!」という歌、ダンス、衣裳ばかりで、退屈したり「これはちょっとどうなの?」と思う場面がないのもよかったです。
懐かしく感じたのは、ヴィスタリアが第一次ヅカファンだった80〜90周年にかけての作品や雰囲気を思い出したのかもしれません。
トップ娘役お披露目の仙名彩世様の娘役力がすばらしい
みりゆき(明日海りお・仙名彩世)のお披露目がこの全国ツアーでした。
ゆきちゃんは娘役としてのキャリアを重ねているとはいえお披露目の段階ですばらしいトップ娘役だとヴィスタリアは思いました。
ゆきちゃんのことが好きで、映像にせよ舞台にせよいつも見るのを楽しみにしていますし、美しさ、歌・ダンス・芝居すべてに期待していますし、期待以上のものを見せてくれて感動します。
この「EXITER‼︎!2017」でもゆきちゃんのパフォーマンスは期待以上なのですが、それだけではなく特別なオーラがあふれていると思いました。
お披露目ならではの輝き、勢い、幸せな気持ちなどが自然と伝わってきてそう思わせるのではないでしょうか。
場面ごとの感想
プログラムなどがないので場面の名前がわからずヴィスタリアなりに命名しています。全然違ったら申し訳ないです。
プロローグ
白い夢夢しい衣裳を着て踊るみなさんの笑顔から本当に夢の扉が開くようだと思いました。
そこに登場する豪華で派手な衣裳のみりおちゃんが夢みたいな美しさ……と思ったら真っ赤な情熱が滾るような燕尾服に早変わり!
みりおちゃんの“これぞ男役”というより“これぞ花組の男役”という美しさと、視線の一つひとつ、目や手先の動きから色気ばーっと広がっていくようです。
それが劇場中をいっぱいにしているのが、映像なのですけれども、わかるようです。
そしてゆきちゃんと組んで踊ると、お2人の息というより心がぴったり寄り添っていて、見ていてうっとりしてしまいます。
トップコンビはこうではなくては、とヴィスタリアは思いました。
決めのポーズで体を反るゆきちゃんの反らせ具合に注目!です。
後ろの娘役さんよりグッと大きく沿っていて柔らかな美しさを感じさせます。
盛り上がるサビの客席降りでボルテージが上がって、ゆきちゃんのソロになります。
ゆきちゃんの美しい声でさらに盛り上がります。
しかもゆきちゃんの笑顔が最高のキラキラに輝いています。
ゆきちゃんの大人っぽいところが好きだとヴィスタリアは思っていたのですが、このショーを見て、ゆきちゃんは娘役らしいかわいらしさがあった上で大人っぽいところが好きなのだと思いました。
大きな瞳でバシバシ連発されるウィンクがたまりません。こんなウィンクもらったら惚れちゃいますよ。
(すみません。変態で)
BEAUTIFUL EXITER
18世紀からファッションの変遷がカップルごとに展開されていきます。
目を引かれたのがマイティー(水美舞斗)のダンスです。
ものすごく目立ちます。
動いているときも綺麗ですが、止めたときのポーズのキレがすごいと思いました。
キレといっても軽やかでキレキレなダンスとは種類が違って、マイティーのキレはズシっと響く感じがするんですよね。
また花娘の層の厚さを感じました。
なかでもヴィスタリアが好きなしろきみちゃん(城妃美伶)のパンタロン姿が素敵だと思いました。
この衣裳の着こなしはかなり難しそうです。しろきみちゃんがキメ顔で振り返るときの凛とした表情が胸に刺さりました。
しろきみちゃんにグンちゃん(月影瞳)の下級生時代の面影を感じることがあるのはヴィスタリアだけでしょうか。
CHANGE BOX
こういうコメディタッチの場面は痛いというか見ていられないことがあるのですが、これは素直に楽しく見ました。
掃除夫のみりおちゃんがかわいすぎます。
と思ったらCHANGEの後がかっこよすぎてクラクラしちゃいます。オールバック、めずらしい気がします。
ピンクのドレスのゆきちゃんのコメディ風な演技、ちょっとツンツンしている感じもかわいくてよかったです。
ゆきちゃんがなんでもできるのは知っていると思っていましたがこういうのもできるんですね。
「グッバイ、ヘンタイくん」というニュアンスも上手でコメディも見てみたくなりました。
CHANGEボックスを開けたり閉じたりするかれーくん(柚香光)の動きがすごくきれいだと思いました。軽やかでかっこいいです。
中詰
この中詰め、盛沢山で映像でもテンション上がりました。
タキシードのかれーくんのじっ……くりなウィンク、きれいです。
狙い撃ちされた方の心臓は大丈夫だったでしょうか。
あきらさん(瀬戸かずや)がその直後に歌うと、歌唱力ではなく歌の表現力の違いが気になりました。
あきらさんが歌うと場面の雰囲気のようなものが一気に濃くなったように感じました。
マイティーのダンスで、去るときの笑顔の雰囲気がヤンさん(安寿ミラ)の「イッツ・ア・ラブストーリー」の頃に似てるような気がしてときめきました。
そして赤いドレスのゆきちゃんが男役さんたち絡んでいきます。
このゆきちゃんのお尻と脚がきれいなんですよ。細いのに肉感的で、セクシーなのにいやらしくなくて。
美しい上にオーラがあって、歌詞の通りあでやかです。
この場面のゆきちゃんの最大のポイントは舞台を去るときの、かれーくんをすっと振り払う仕草と表情です。
悩殺間違いなし、こんなことされたら忘れられなくなってしまいますよね。
たぶんこの後かれーくんはゆきちゃんのことが頭から離れないと思います。
(ヴィスタリアの完全な妄想です)
途中から登場するみりおちゃんのぎらぎらした危険な色気といったら…次々と娘役さんとからんでいきます。
(ヴィスタリアはここでもしろきみちゃんに大注目でした。みりおちゃんと鼻チョン‼︎ なんてすてきなんでしょう。)
ゆきちゃんとも絡んだと思ったら男役たちの踊りになって、花男たちが絡むのも大変な色気で危険すぎます。
全員がはけた後の客席おりで、みりおちゃんがお客さんから差し出したタオルで汗をふいてお返しししてますけれど、このタオル、永久保存ですよね。
全ツならでは(でしょうか)のすごいサービスだと思いました。
前の場面から引き続きコーラスの娘役さん3人の歌唱もよかったです。
コーラスが安定していると安心してショーの世界に入り込んで夢を見ることできます。
南十字星
ここの青×白の衣裳がきれいで「サザンクロス・レビュー」を思い出しました。
あれは黒塗りで雰囲気は全然違う作品なのですが。
この場面はよくある三角関係な場面で誰かが命を落とすのかと思えば意外な展開になりました。
三角関係のなかにトップスターがいないのも、いまの花組のなかのみりおちゃんらしい気がします。
最初に登場した白いドレスで踊るゆきちゃんの笑顔がかわいくて、でもそれだけじゃないんです。
「一緒に踊りましょう」と誰かを誘っているような感じがして物語が始まるようだと思いました。
ゆきちゃんのダンスが上手なことはもちろんですが、ドレスの裾の広がり方がなんてきれいなんでしょう。
かれーくんとゆきちゃんが組んで踊るところもとってもすてきでした。
みりゆきが大好きですが、れいゆきの2人のコンビもいいですね。
そしてこの場面のかれーくんのダンスが溌剌と弾けているのが印象的でした。
特に、生まれ変わってからの手拍子しながらのところ(わかりにくくてすみません)は飛んでいるようです。
皆が舞台を去ってデュエットになるところでは、みりおちゃんのゆきちゃんを見つめる目の優しさが印象的でした。
デュエットダンス
場面カット(涙)が入り、いきなりデュエットダンスの場面になりました。
ポイントはなんといってもゆきちゃんの掛け声がかわいすぎることでしょう。
振付で手をあわせるのもおでこを合わせるのもかわいかったです。
このデュエットダンス、ヴィスタリアのイメージするデュエットダンスの一つだと思いました。
こういうのが見たいんですよ〜。
時間の都合なのかもしれませんが、デュエダン終わってからのトップコンビのお辞儀が短いのもよかったです。
(前から思っていたのですが、このライトが一度消えて、再びついて明るくなってのお辞儀、必要ですか?
ヴィスタリアは無い方がいいと思っています。
デュエットダンスの余韻にそのまま浸らせてほしいです。)
フィナーレ(パレード)
マイティーがおりてくる前に娘役さん2人が揃って降りてきますが、上手の娘役さんのヘアスタイルが工夫されていてすてきだと思いました。
リピートされて主題歌も覚えてきました。覚えやすく、クセになります。
柚香光くんの成長を感じた
この映像を見ているとかれーくんが歌っているときに一歩も二歩も引いているといいますか、一枚薄い膜を挟んで見ているかのように感じました。
歌唱力の問題ではなく、表現したりアピールしたいもの、つくりだしたい雰囲気がはっきりしなくて遠くに感じられたのだとヴィスタリアは思いました。
しかしこの後「邪馬台国の風/Sante!!」「ポーの一族(ライブビューイングですが)」「 MESSIAH/BEAUTIFUL GARDEN」と観劇して、かれーくんにそういうことを感じたことはありません。
表現力の幅がもっと広げると一層よくなると思うことはあれど、なにをアピールしたいのかが茫漠としていると思うことはないです。
かれーくんの表現力は着実に成長しているのだとヴィスタリアは思いました。
全ツの主演でさらなる成長をとげてくれることと期待しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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