映像の感想

花組「はいからさんが通る」千秋楽ライブ配信見て本当によかった

こんばんは、ヴィスタリアです。

花組「はいからさんが通る」の宝塚大劇場千秋楽のライブ配信を見ました。

ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想のメモのようなものです。

花組「はいからさんが通る」千秋楽ライブ配信の感想(のメモ)

初日翌日のライブ配信は見ましたし東京でも何度か観劇するつもりなので今回は見送ろうかな、今月はライブ配信祭りだし…と思っていました。

しかし花組さんが宝塚大劇場の舞台に立つのは年内はこれが最後、
次は来年4月までないと思ったら見ておきたくて視聴することにしました。

プロローグで花組生が、専科の美穂圭子さん、英真なおきさんが明るい笑顔で思い切り弾けるように歌って踊っているのを見た時点で
もう目から何かあふれそうになってしまいました。

約4ヶ月遅れでようやく再開できたれいはな(柚香光・華優希)のお披露目本公演が1ヶ月の休演を挟んでようやく千秋楽を迎えたんだと思うと感無量です。

そして「はいからさんが通る」のプロローグは曲もキャッチーで盛り上がって振付もかわいくて
元気になれていいなあとあらためて実感しました。大好きです。

今回は「感想を書こう!」と思わず心のおもむくままに見ていたので、その心のままのメモを残しておきます。

(すべての役に触れていなくてごめんなさい。東京で観劇したらちゃんと感想を書くつもりです。)

銀橋の使用がなくなった分は本舞台の前側で展開し、花道の使用がなくなって紅緒さんが牛五郎の車で伊集院家に乗り込む場面は本舞台で車ごとぐるぐる回っていました。

忍少尉が小倉へ赴任する前の木の上のシーンは本舞台になったからこそのアングルで撮ってくれて、臨場感があってよかったです。

それでもやはりスターさんの見せ場やフィナーレで銀橋がないのは寂しいです。

◆伊集院忍/柚香光
役として自由自在であると同時に対峙するキャラクターたちに向ける、そして舞台全体を包むような深い愛を感じました。
こんなこと感じたの初めてかもしれません。

浅草で酔っ払った紅緒さんを見て笑いをこらえきれない表情がゲラの少尉らしくて、同時に「ああ、おもしろくてかわいい」という愛があふれているのが眩しかったです。

伊集院家のソファでキスとするとき「どこにしようかなあ」と楽しく迷っている間があって忍さんが掌の上で転がしている感じが出ていいなあと思っていたら、
引っ込みながら「おもしろい」とぼそっと呟いていて客席が沸いていました。

花嫁修業に疲れ果てた紅緒さんにサンドイッチを差し入れる場面で、船を漕いだ紅緒さんが肩にもたれかかったときに見せた
どきっとしたような、まるで自分の感情の動きに戸惑ったような表情にはこちらがドキドキとしました。

また2幕になると忍少尉の愛があふれているのとトップスターとして真ん中に立ち舞台を包みこむようなれいちゃんを重ねてしまって(本当は中の人と重ねちゃいけないんでしょうけれど)、
なんていえばいいのか、愛がいっぱいで特別な雰囲気を感じました。

紅緒さんに対してだけでなく鬼島軍曹への思いやりも、ラリサへの慈愛も、忍さんの優しい思いがあふれていて胸を打たれたのです。

再会した鬼島軍曹に「あなたはこれからどうするんですか」と尋ねてその答えに安堵する様子、
ラリサのことを「命を恩人だ」という言葉ににじむ深い思いやり、
そして囚われの身の紅緒さんに再会して告げる「会いたかった」という震える声。

このれいちゃん演じる忍さんからあふれる愛を見たとき今日のライブ配信を見て本当によかったと思いました。

◆花村紅緒/華優希
はなちゃんの紅緒さんっぷりは一層磨きがかかっていました。

紅緒さんが少尉と再開した庭でぷんすかして歩く表情といい歩き方といい、
モンペのアンサンブルを忍さんに上から下まで見られたときの「なによ」という顎をツンとさせた表情といい、
これ以上ないはまり役で演技に天性のものがあると思いました。

れいはなが2人とも自由自在に舞台を楽しんでいるのが画面からも伝わってきました。

表情や仕草、台詞など計算して作り上げて演じているというより忍さんと紅緒さんになりきって自然に出てきたものを見ていると感じました。
2人とも当たり役ですね。

そして紅緒さんの子分牛五郎/飛龍つかさのストップモーションは何度見てもおもしろいです。

◆北小路環/音くり寿
初日翌日のライブ配信より一層の進化を感じたのがおとくりちゃんでした。

原作の環さんに近づいているというか役が深くなっていて、おとくりちゃんはおとくりちゃんの環を作り上げたと感じました。

登場のシーンでは華族のお嬢様でありながら自立心と矜持あるしなやかさと強さがあって、
2幕冒頭のモダンガールズのナンバーでは大人の女性の「働くのって楽しい」という自分で自分の人生を切り拓いているきらめきとプライドがあって、低めに響かせる歌声と相まってすばらしかったです。

おとくりちゃんの歌声はもちろん、耳に優しく滑舌もよい発声は宝物ですね。
エトワールの歌唱もすばらしかったです。

また前回のライブ配信より一層かわいくなったというか、内面的から発光するもの、透明感あるいはタカラジェンヌにしかないフェアリー感のようなものが増していて、
それが美しくて凛とした才媛の環さんに合っていると思いました。

いろいろなお衣装を着ていますが、職業婦人となってからの赤い衣装と園遊会の水色のドレスがすてきでした。

また白い喪服姿の紅緒さんを抱きしめるときに背伸びをしているのがかわいかったです。

そして何度見ても鬼島軍曹/水美舞斗の出番までが長い上に、原作の大きな魅力である環さんとのエピソードが削られていることが残念でなりません。

マイティー(水美舞斗)がはまり役でかっこいいだけに尚のこと残念です。

◆青江冬星/瀬戸かずや
冬星さんが登場したとき、先日のタカラヅカニュースでるなさん(冴月瑠那)が証言していた「娘役のカツラをかぶりたがる。しかもけっこう似合う」というエピソードを思い出してしまいました。

たしかにみりおちゃん(明日海りお)のサヨナラショーのあきらトリーチェ、美人でしたものね。

あきらさんは冬星のカツラの毛流れ、手入れにもかなりこだわっているそうです。

衣装の着こなし、立ち居振る舞い、仕草、手の使い方に包容力が男役の極みで拝みたいくらいですし、
My Dearの歌で愛があふれるのがたまりません。

冗談社の社員たち(和海しょう・帆純まひろ・一之瀬航季)は今日も楽しそうで、辺面岩男/帆純まひろがけん玉を披露していました。

ああ、冗談社に転職したい…こんなイケメンだらけで男気のある編集長が上司の職場だったら毎日が天国でしょう。

また2回目だとあちこちの場面に出ている下級生や生徒さんのバイトにも気づけて楽しかったです。

はなこちゃん(一之瀬航季)は浅草の屋台屋さんをしていましたし、
まひろくんは園遊会で蘭丸/聖乃あすかをつきとばして結果的に皿が割れたり、
またつシベリアの場面で日本軍の制服で踊っていてとてもかっこよかったです。

はなこちゃんは笑顔がまぶしくて、新人公演の伊集院忍少尉を見たかった…と思わずにいられませんでした。

千秋楽の「FOREVER TAKARAZUKA」と朝月希和ちゃんへの万雷の拍手

終演後にさおた組長(高翔みず希)からご挨拶があり、8月2日から9月1日までの休演についてお詫びの言葉ありました。

謝らなくていいのに、誰も悪くないのに…と思いながら見ました。

皆様すでにご存知かと思いますが、この度朝月希和が雪組へと組替えとなり次のトップ娘役になることが発表されました。

帰ってきたばかりで送り出すのも少々寂しい気もいたしますが、雪組にまいりましてもよろしくお願いいたします。

さおた組長からの組替えと次期トップ娘役の発表にひらめちゃん(朝月希和)に劇場中から万雷の拍手が送られていました。

ひらめちゃん、よかったね…と思いながらその大きな拍手を聞きました。

今日の配信でもひらめちゃんが映るたびに「次の雪組トップ娘役さんなんだなあ。報われたね」という目で見ている自分がいました。

ひらめちゃんの隣で同期の優波慧さんが大きく拍手をして同期の顔になっているのがぐっときました。

そしてれいちゃんは涙をこらえながらのご挨拶でした。

本日は千秋楽の舞台をご観劇くださいましてまことにありがとうございました。花組の柚香光でございます。

こんなにも皆様と再会できることがうれしいことなのかと、こんなにも舞台に上がらせていただけることがありがいことなのかと、つくづく、つくづく思い知ることになった3日間でございました。

苦しさ、悲しさ、悔しさ、そして申し訳なさ、それらの凍りついた心をお客様がとかしてくださいました。
公演が再開してから3日限りではございましたが、なんとありがたい3日間であったことか。
本当にありがとうございました。

皆様からいただいたお心を東京公演につなげてまいります。また皆様とお目にかかれる日を信じております。
本日は本当にありがとうございました。

笑顔で「FOREVER TAKARAZUKA」を歌ってお別れしたいと思います。

涙をこらえながらのご挨拶にこちらも涙腺が…と思っているところへの「FOREVER TAKARAZUKA」は反則でしょう。
やられました(涙)

何度目かのカーテンコールではれいちゃんが両頬を濡らしていて、飾らないまっすぐな言葉に客席も舞台も思わず……といった感じで笑っているのに和みました。

そして鳴り止まない拍手に緞帳前に出てきたれいちゃん

本当にありがごとうございます(言葉につまって)目に焼き付けておきたいと思うくらい(中略)…こうして持って帰りたいくらい。

エアでがっしりホールドしていました。

最初は見るか見まいか迷っていたライブ配信でしたが、千秋楽を見て本当によかったです。

通常の千秋楽以上に特別なものが流れているのを感じた舞台でしたし、
長い休演期間の間に生徒さんが役を深め進化させていることも感じました。

次は東京で「はいからさんが通る」を観劇できるのを楽しみにしています。
花組さん、どうぞお元気で東京にいらしてくださいね。待っています。花組サイコー!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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