観劇の感想

星組「ディミトリ/JAGUAR BEAT」小林一三先生カーテンコールと、終演直後の公演中止

新年おめでとうございます。
ヴィスタリアです。

1月3日の東京宝塚劇場星組「ディミトリ/JAGUAR BEAT」夜公演が2023年の観劇初めとなりました。

例によって今年も、ヴィスタリアの独断と偏見と偏愛に満ちた感想を書いてまいります。

どうぞ2023年もよろしくお願いいたします。

星組「ディミトリ/JAGUAR BEAT」東京宝塚劇場の小林一三先生スペシャルカーテンコール

2023年の観劇初めは1月3日の東京宝塚劇場星組「ディミトリ/JAGUAR BEAT」となりました。

ムラの花組「うたかたの恋/ENCHANTEMENT」の観劇はもう少し先、そして東京宝塚劇場の1月2日の初日はチケットが確保できず、自分としては出遅れた気持ちもありました。

が、2023年1月3日は特別なセレモニーがあることが元日に発表になって俄然高まっていました。

小林一三翁 生誕150年スペシャルカーテンコールについて

2023年1月3日は、小林一三翁が誕生してから150年にあたることを記念し、宝塚大劇場と東京宝塚劇場において、当日の公演終了後にスペシャルカーテンコールを実施いたします。   

実施日時
2023年1月3日(火) 宝塚大劇場、東京宝塚劇場
それぞれの11時公演、15時30分公演終了後、出演者全員で歌唱を披露いたします。

過去にこうしたカーテンコールがあった記憶はなく、木場理事長に変わったかしら?と思いましたが
おそらく小林一三先生の生誕150年記念の特別な催しなのかと推察します。

初詣よろしく東京宝塚劇場へ参りますと、いつもロビー上手側奥におられる小林一三先生の胸像が下手側に、菫色の花束と共に飾られていました。

自分は15時30分公演を観劇しましたが、ショー「JAGUAR BERAT」終了後に緞帳が下りきらずみきちぐ組長(美稀千種)から一三先生の生誕150周年の記念の日であることの説明とともに
星組生一同の「おめでとうございます」を聞くことができました。

この揃っての声がコロナ禍以降なかなか聞ける機会がありませんからまずうれしく、2022年秋の全国ツアー「モンテ・クリスト伯/Gran Cantannte!!」で公演中止、大幅な休演と役替りのあった星組ですから一層うれしかったです。

歌唱は団歌(「♪宝塚~我が宝塚~清く正しく美しく~」)と「すみれの花咲く頃」でした。

自分は2階の天辺も天辺、立見席で観劇していたのですが、星組生がとってもうれしそうな、満面の笑みが歌っているのがオペラ無しでも伝わってきました。

団歌は初舞台の歌唱が「清く正しく美しく」だとなかなかこうして舞台上で歌う機会もないでしょうし、生徒さんの輝くような笑顔の照り返しで客席の自分もとても幸せな気持ちになり、
新年の、1月3日のこの公演を観られたことに満ち足りた気持ちで劇場を後にしました。

それからわずか2時間もしないうちに、翌1月4日以降の公演の中止が発表になりました。

星組 東京宝塚劇場公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』の公演中止(1月4日、5日)について

星組 東京宝塚劇場公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』の公演関係者から、新型コロナウイルスの陽性が確認されましたため、急遽、1月4日(水)、5日(木)の公演を中止させていただきます。
ご観劇を心待ちにしておられたお客様には大変申し訳なく、深くお詫び申し上げます。

今回、陽性が確認された者は、ご観劇のお客様に直接応対する業務には従事しておりませんが、今後、保健所のご指導も仰ぎながら、施設の消毒等、必要な措置を進めてまいります。
(中略)
なお、1月7日(土)以降の公演実施につきましては、1月5日(木)中に、あらためてご案内いたします。

外部の公演が中止になっている中でここ最近の宝塚歌劇が公演を完走できていることは奇跡であったのだと、はっとしました。

たまたま陽性反応の方がいなくて、運良く公演が継続できていることをまだまだ忘れてはいけない状況にあることを、
1回の舞台の幕が無事に上がり無事に公演できるこが奇跡であることを、忘れてはいけないんですよね。

何を隠そう自分は中止になった明日1月4日の星組さんも観に行く予定でした。
チケットを確保していました(涙)。

今日が立ち見でしたから明日は座って落ち着いて、じっくり観劇するつもりでいました(涙)。

そんな腹づもりなどこのコロナ禍でできる状況ではなかったことを、こうして公演中止の報に接して痛いいほど感じています。

検査を受ける生徒さんたち、スタッフさんたちはそうしたifがどんなに儚いものか感じた上でお稽古を、準備を、公演をされているのだと思うと言葉になりません。

星組「ディミトリ/JAGUAR BEAT」立見席初見の雑感

観劇の感想を書ければいいのですが、明日も観るつもりでいたのであまりきちんと、感想を言葉にできるほど観られていません。

でも本当はそれじゃあこのコロナ禍では危うくて、そもそもコロナ禍に限ったことではなく公演1回1回が違う以上、その1回限りの公演から受け取ったものを書くべきだし目と心の準備をしておくべきなのだと実感しています。

なのでここに書けるのは初回観劇の感想未満の雑感ばかりで、大いに偏っています。

その大前提として、自分は星組ではみほちゃん(有沙瞳)が大好きなのですが、
2022年は御園座「王家に捧ぐ歌」の公演中止、全国ツアー「モンテ・クリスト伯/Gran Cantannte!!」の休演、公演中止もあってみほちゃんの舞台をあまり観られていないんです。

これはチケットの取り方に全力を注げていない自分が悪いのでもありますが、なので今回の東京宝塚劇場公演は多めにチケットを取り、
全体を観つつみほちゃんもしっかり観ようと思っていたんです。

で、今日がmy初日ですから、いくら2階最後方で全体が見渡せる席とはいえ、久しぶりのみほちゃんの舞台姿がうれしくて、美しくて、輝いていて、「ディミトリ」ではついついオペラで追いかけがちでした。

それでなくともバテシバ/有沙瞳ギオルギ/綺城ひか理が魅力的でオペラ泥棒でした。

物語冒頭のギオルギとバテシバのやり取りはやや不可解ですぐには飲み込めず、デュエットの歌詞とメロディの美しさに惹かれていました。

それが物語の後半でディミトリ/礼真琴ルスダン/舞空瞳がする決断に深く関わっていることに激しく心を動かされました。
泣きました。

「ディミトリ」は後半は泣きっぱなしで、嗚咽をこらえられないくらい泣かされました。

ショー「JAGUAR BEAT」では色の洪水、光の氾濫のど派手なヨシマサショーにやられつつも、気がつくとみほちゃんを観てしまっているのでした。

特に中詰の銀橋渡りで「あまり聞いたことのない感じの、でもものすごく詩情があって、印象的で突き刺さる、そして歌がうまくて声の大きい娘役さんがいるけれど誰だろう」とオペラをのぞいたらみほちゃんで、
曲に合わせていつもと違う感じの声で歌いこなしているのにまいってしまいました。

あと朝水りょうくんが完全に有閑倶楽部の松竹梅魅録でした。かっこよすぎました。

もっといろいろあるのに、すみません…1回目で好きな生徒さんがいると作品全体についてはまとめられなくて…言い訳にすぎませんが。

新年早々NHKで録画中継の放映がありましたが、第一印象は舞台で、客席で、この目と心で感じたいと思っていたので録画はしたもののまだ見ていません。

次の星組観劇までに視聴して予習し、次の観劇は思いきり楽しみたいと思います!
ビービービー!マジーマジー。

1日も早い公演再開を願っています。

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