映像の感想

未涼亜希と望海風斗のトーク(宝塚には映像で落ちるということがある)

おはようございます。ヴィスタリアです。

宝塚歌劇には映像で「出会う」「落ちる」ことがある

1年近く前に加入したスカイステージで昔の舞台映像を見ていて「もしも当時自分がヅカファンだったら」と想像することがあります。

この作品通っただろうな、古い作品だけれどいまでもすごいのがわかる…と見入ることもしばしばです。

たとえば「オペラ・トロピカル」は衝撃を受けました。

プロローグから大階段があって、いまでもこのパターンは藤井先生が踏襲されていますが、
映像でもわかる異様な熱気とエネルギーがほとばしっているんです。

順みつきさんの退団公演「霧深きエルベのほとり」との併演ですごい2本立でもあります。

芝居で泣いてショーでこれ以上ない熱気にあてられてすごい公演だっただろうなあ…と客席にいるつもりで想像したりします。
(実際にはまだ生まれてないころの作品ですが)

そして作品だけでなくスターさんに目が釘付けになり
当時ヅカファンだったらきっとこのスターさんの大ファンになっていただろうと思ったり、
あるいは映像で出会ってファンになることがあります。

永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)が正にそのパターンで、
退団の翌年にたまたま録画したNHK-BS「冬の嵐/ハイパー・ステージ!」を見てヤンさんご自身と宝塚に夢中になりました。

そしていま、スカイステージを見ていて夢中になっているのが花組と雪組で活躍された男役スターまっつさん(未涼亜希)です。

歌やダンスをときどきアップされるブログを拝見し、今年のコンサートに行ってみようかと計画中です。

未涼亜希に出会うまで~文字・歌・ダンス

ヴィスタリアは80~90周年のころに第一次ヅカファン時代を送ったので
まっつさんの初舞台や下級生時代を知っているはずなのですが、残念ながら記憶に残っていません。

当時は星組・月組中心に見ていたり(紫吹淳さんが好きだった)、
学生で時間もお金もなくネット環境もなくいまほど熱心にファン活動ができなかったこともあります。

そんな自分がまっつさんを認識したのは映像より文字情報が先でした。

永遠の贔屓ヤンさんの代表作「ブラック・ジャック」が再演されたことを知ったときでした。

それもリアルタイムではなく、宝塚からも舞台からも離れており、ずいぶん後になって知ったのでした。

(この「ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌」のスカイステージ放映を首を長~くして待っているところです。)

次に映像で認識したのは宙組「黒い瞳」の再演に際して過去の映像を見返して、
リカさん(紫吹淳)が圧倒的な存在感を見せたプガチョフとは違う役作りにはっとしたときでした。

またニラコイ/音月桂との歌うまデュエットにしびれました。

リアルタイムで見ていた初演のマミリカも大好きだけれど
雪組のニコライとプガチョフはそれぞれの掲げる理想と理想の美しい火花を散らすような対立を一層強く感じました。

リカさんのプガチョフのが投げやりで出たとこ勝負の危うさを感じていたからかもしれません。

次にまっつさんを意識したのは月組「I AM FROM AUSTRIA」についてのお衣装の着回しのエピソード、観劇後のブログを拝見したときでした。

こちらの記事中にリンクを張っています↓

月城かなと様の赤い燕尾と、だいきほの水色コーデ(宝塚GRAPH1月号)こんばんは、ヴィスタリアです。 定期購読している宝塚GRAPHの2020年1月号を読みました。 例によってヴィスタリ...

その後仲良しのヅカ友さんにバウ主演作「インフィニティ」、
退団公演のショー「My Dream TAKARAZUKA」をオススメされ、最初に見たのは後者でした。

スーツ姿で歌うまっつさんにやられて音楽配信まで買ってしまいました。
(そしてよく聞いています。)

色気のしたたる声で歌がうまくて雰囲気があって耳から溶けそうになります。

そしてさよならショーの「テキーラ」や指をならす仕草やダンスの粋なかっこよさにやられているところに
ようやく放映になった「インフィニティ」を見ました。

声もよくて歌もうまくて洒脱、ダンスはうまさに留まらず洗練されていてかっこよくて、色気があって、
しかもナンバーのバリエーションが広くて様々な魅力を放つまっつさんにすっかり夢中になりました。

「so in love」からの「night and day」の超王道もいいですし、
「キャリオカ」からの「キサス・キサス・キサス」なんてかっこよすぎて脳みそがショートするかと思いました。

しばらく「インフィニティ」ばかりリピートしてしまいました。

中でもスーツにハットで名曲「キャラバンの到着で踊るシーンが最高にかっこいい!

どのくらいかっこいいかというと腰からくだけるくらい…お友達が「映像で落ちるというこがある」と語っていたのに深く得心しました。

(そして振付は絶対ヤンさんだと一目見てわかりました)

この公演はいま雪組で活躍し輝いておられる凪様(彩凪翔)カリ様(煌羽レオ)
ひーこさん(笙乃茅桜)あゆみさん(沙月愛奈)が懸命に踊っておられるのも最高です。

またご卒業されたコマさん(沙央くらま)ヒメさん(舞咲りん)のきらめくスター性と実力も目を引かれます。

稲葉先生のセンスのいいオーソドックスなナンバーの選曲から息抜きのように挟まれたコミカルな、でも品のあるナンバーのバランスもよくてセットリスト、公演そのものもすばらしかったです。

いまよりものんびり、長々としたカーテンコールからも充実ぶりが伝わってくると同時に
まっつさんリズムに揺られてステップを踏んでいるだけでかっこいいのも注目です。

未涼亜希✕望海風斗のトークスペシャル

昨日スカイステージでまっつさんとのぞ様(望海風斗)のトークスペシャルの放送がありました。

これは絶対予約録画しないといけないやつ…!と録画してさっそく見ました。

花組「ファントム」公演中のものでまっつさんはリシャール役、のぞ様は従者役でご出演でした。

作品柄襟足の髪の毛を長く伸ばしたお二人が新鮮であり、
まだ下級生のお顔・立ち位置でぽわぽわと一生懸命お話するのぞ様
まだだいもん……というよりあやちゃんでかわいかったです。

感動したのは「ファントム」のビストロの場面でクリスティーヌが着ているドレスを従者たちが縫って用意したというエピソードです。

司会の竹下典子さんの「従者たちが縫ったそうですね?」という質問に「はい!」と嬉々として答えるのぞ様。

「生地はキャリエールさんが用意して、おおまかなデザインはエリックが決めて細かいところは従者たちで…お衣装部さんから道具を借りて」と
生き生きと一生懸命語るのぞ様に胸がいっぱいになりました。

というのもこのドレスの設定がのぞ様のエリックにも受け継がれていることを
宝塚GRAPHのThe Costumeで知っていたからです。

GRAPHを読んだときは知らなかったので「ずいぶん細かい設定だなあ」と微笑ましく思っていたのですが、
こうして受け継がれたものだったのだと知って感動しました。

初々しいのぞ様の隣でトークは慣れたもの、まっつさんはさすが上級生…と思ったら研9とのこと。
しっかりしていらっしゃいます。

個人的にたまらなかったのがヤンさんについてのお話です。

小学校くらいのときに見始めて、一番最初に好きになったのが安寿ミラさんだったんですね。

同じ花組ということもあり、安寿ミラさんが自分が花組生として出ている舞台に振付で先生でいらしたことが何回かあって、
ふつうに安寿ミラさんから「まっつ」「まっつ」と呼ばれるのがもう本当にうれしくて仕方がなくて。

ファンのときは手の届かない存在、ただ見て憧れていているだけという方から「まっつはこうして」「ああして」と振りを付けていただくというのがもう幸せで。
自分は出ないでずっと見ていたいくらい。

自分が好きになったスターさん、生徒さんご自身が好きなスターさんを自分が好きとは限らない…ということはあるのですが、
自分が好きになったスターさんが憧れているスターさんを自分が好きというパターンを経験できました。

のぞ様はタニさん(大和悠河)に憧れていること、
シンガーソングライターダンサーだった子ども時代のエピソードをお話されていました。

またトークのなかでのぞ様が「私はじゃあ土方歳三で…」と話すシーンがあり、
これもまた何年もあとになって「誠の群像」で実現するのだと思うと奇跡のようで感動的でした。

このトークスペシャル当時は宝塚歌劇から離れていた自分ですが、
こうしてヅカファンに戻ってきてまっつさんという好きなスターさんが増え、
下級生時代のかわいらいいのぞ様と奇跡のような言葉を知ることができて、
「時差」はあれども楽しませていただき幸せです。

まっつさんの舞台作品はまだまだ見られていないものの方が多いのですが、
映像で出会った素敵なスターさんのお一人として追いかけていきたいと思っています。

読んでいただきありがとうございました。
はげみになりますので応援していただたらうれしいです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ