観劇の感想

安寿ミラと稲垣吾郎が再びめぐり逢うクリスマス(FEMALEの感想)

おはようございます。ヴィスタリアです。

ヴィスタリアの永遠の贔屓ヤンさん(安寿ミラ)のライフワークとも言うべきコンサート「FEMALE vol.14」を観てきました。

今回はヤンさんお1人の千秋楽、25日のクリスマス当日の感想で、内容とセットリストに触れています。
スカイステージのカメラが入っていたので遠くないうちに放映があると思いますので放映までネタバレしたくないという方はご注意ください。

なおトークの内容は正確な言葉ではなくニュアンスです。

安寿ミラ「FEMALE vol.14」クリスマスのセットリスト

急遽追加公演が決定して2回公演になったクリスマス当日のセットリストはこちらです↓

1.ハッピークリスマス (ジョン・レノン)
2.永遠の嘘をついてくれ(中島みゆき)
3.オートクチュールは死んだ 「イヴ・サンローラン」より
4.素顔のままで「君の輝く夜に」より

◆シャンソン◆
5.枯葉 ※原語
6.パリの空の下 ※原語
7.愛の幕切れ

◆2019年を振り返って◆
8.別れの予感 (テレサ・テン)
9.シャレード
10.愛遥かに

◆時代、時をテーマに◆
11.時は過ぎてゆく
12.時代遅れ(阿久悠/森田公一)
13.時間がない 「ディーン」より
14 .One more time one more chance (山崎将義)
15 .人生の扉(竹内まりや)

16 .I’ll Never Love Again(Lady Gaga)

小ぢんまりとした、落ち着いた空間のホールはヤンさんとファンの温かな愛に満ちていました。

今日はゲストもいない、しかもクリスマス当日。
さては皆さん、アンジュのファンですね。

ときにSっ気を炸裂させるヤンさんのチャーミングなご挨拶に温かな拍手が起こりました。
そうですとも、ヤンさんのファンですとも。

一曲ごとの感想を書くと膨大な長さのファンレターになってしまうのでここでは簡単に書いておきます。

「永遠の嘘をついてくれ」「時代遅れ」は男性の歌なのに、どうしてこんなに似合ってかっこいいんでしょう。
男役のかっこよさともまた違う、男役が手本にする男のかっこよさのようなものに触れているような気がします。

シャンソンのなかでは「愛の幕切れ」の感情のほとばしりにシビれ、「時は過ぎてゆく」の溺れるような甘く濃い、愛にうっとり…ヴィスタリアはこの曲が今回特に心に沁みました。

「シャレード」は「君の輝く夜に」で胸を震わせた曲で、再び聞くことができた感動としっとりとした艶とミステリアスな雰囲気にドキドキしすぎて心臓が止まるかと思いました。

歌詞がまたよくて「愛がこのマスク外すまで…」なんてたまりません。
スカステで放映されたら歌詞をじっくり聞きたいです(スカステ難民なので実家のCS環境が頼りです)。

クリスマスの安寿ミラと稲垣吾郎をつなぐ名曲「別れの予感」

「別れの予感」「シャレード」の2曲は今夏に日本青年館で再演された「君の輝く夜に」にちなんだものだったのですが、
曲名を明かさずにどういう曲なのかだけを話されたので「いったいどの曲だろう」と引き込まれました。

(「別れの予感」)はジョージがビビアンのことをこんなふうに見ているだろうなあという曲。

(「シャレード」)はビビアンの中に生まれた恋になりそうでならなかったものを歌った曲

ヤンさんーービビアンはジョージをこんなふうに解釈していて、ビビアンの中で恋は生まれなかったと明確に言葉にされたのが「君の輝く夜に」の舞台を別の角度から補完するようで興味深かったです。

再演なり続編が見たくなってしまう「君の輝く夜に」ですけれど、あのエンディングで終わるのがもっとも夢があってビビアンにしっくりくるのかなと思いました。

さて、「君の輝く夜に」についてヤンさんは「吾郎さんに”話しますよ”と言ったら、”いいですよ”というので話します」と前置きをしてからトークに入られました。

国民的アイドルである稲垣さんとどう接すればいいのか…と思っていて、初演は長机の端と端に座ってセリフを覚えたりしていたのが京都でホテル住まいだったこともあってごはんを食べに行ったりして仲良くなった。

再演は本当にみんな仲良くなって、打ち上げは盛り上がった。
それで私が「別れの予感」を歌ったら吾郎さんが大層気に入って演出の鈴木さんに「なんで2幕のSHOW TIMEに入れなかったの!」
「安寿さん、これディナーショーか何かで歌った方がいいよ」というので歌いました。

(天を仰いで)歌いましたよー。

このぼそっと呟くような、呼びかけるような「歌いましたよー」がツボでした。

「君の輝く夜に」の打ち上げではバンドの人たちの方が歌っていて…ふだんの鬱憤があるんでしょうか(今日の音楽メンバーを振り返る)。
一番歌ったのが鈴木さんでした。

吾郎さんは隅の方に座って聞いていて、「デュエットしましょうよ」と言うと「いいですよ」と言うんだけど曲が決まらず結局しませんでした。

稲垣吾郎さんのブログの「スナックゴロー」と題された記事に打ち上げの様子がアップされています。

この記事から一部を抜粋いたします。

個人的には安寿さんに歌っていただいた、テレサ・テンの「別れの予感」にえらく感動したのでした。
こんな歌唱力の方とご一緒させてもらえてたなんて・・!
(いつか安寿さんのディナーショーで歌っていただくことを願いましょう)

このときから「別れの予感」がクリスマスのFEMALEのセットリストに入ることは必然だったのかもしれません。

しかもなんと、同じ25日に放送されたラジオ「編集長 稲垣吾郎」で稲垣吾郎さんがスナックにまつわるお話をされているなかでヤンさんのお名前が出てきたのです!

舞台で元宝塚のトップスターの安寿ミラさんとずっとお仕事をしていて、打ち上げで安寿ミラさんが昭和歌謡を歌ってくれたんですよ。

テレサ・テン「別れの予感」とか。ザ・ピーナッツとか。
王道で、あの(スナックの)世界観がすごくいいなあと思った。

ヤンさんがクリスマス当日のFEMALEで吾郎さんの話をすれば吾郎さんのラジオでヤンさんのお話が出るという、これはもうクリスマスはヤンごろの季節ということですかね。
かつてヤンさんのクリスマスのディナーショーに吾郎さんがいらっしゃったこともありましたし。

この記事で稲垣さんがヤンさんと我らファンの関係性の真髄を見抜いておられるのです。
再度引用させていただきます。

ステージ上のストーリーはゆっくりと展開を広げ、男役から女役へと華麗に変身をとげていく安寿ミラという女神にそれぞれが思い思いに自分の人生を重ね合わせる。

決して馴れ合いにはならないファンとの関係性はお互いにとって大切なことであり親しき仲の礼儀なのであろう。
美しい関係性です。

稲垣吾郎さんはこのときからヤンさんとファンの関係性を慧眼で見抜いておられたのでした。

今回FEMALE vol.14では時間や時代、時をテーマにした曲が歌い紡がれました。

この選曲とヤンさんの「好きなことをして好きな人と会い、人に迷惑をかけないババアになっていく。皆さんと一緒に」という熱くあたたかい凛としたメッセージ、
トリの「I’ll Never Love Again」の歌とダンスに込められたものにファンそれぞれがいま自分のいる状況を重ねて勇気を貰ったり憧れを抱いたりしたのではないでしょうか。
(少なくともヴィスタリアはそうでした。)

安寿ミラ様が振付けた黒燕尾「愛遥かに」

宝塚歌劇の振付のお話もありました。
ヤンさんは来年月組御園座「赤と黒」雪組全国ツアー「炎のボレロ」の振付に入られるそうです。

ご本人がステージでお話されたので情報解禁ということでツイートしたら大きな反響があり、宝塚歌劇を愛する多くの方々がヤンさんの振付を待望してくれているのかなとうれしく思いました。

「赤と黒」も「炎のボレロ」も今年亡くなられた柴田先生の作品ですね。

御園座は別趣味との兼ね合いで遠征を見送ってしまったのですが「炎のボレロ」は何としても観劇したいと思っています。

振付は今後もお話をいただければ、かわいい後輩たちのためにやっていきたい。

いつも緊張しますがお披露目とかサヨナラ公演は一層身の引き締まる思いがします。
とくにサヨナラ公演の黒燕尾だともしかしたらその人の踊り納めになるかもしれないので。

花組を長くひっぱってくれた明日海の黒燕尾は30人にそれぞれ別の振りをつけたんですけど、稽古場の空気が異様でしたね。
シーンとして、こんなこと感じたことないっていう神聖な空気。
皆が明日海から学ぼうとしていました。

ヤンさんは今年月組「クルンテープ」で美弥るりかちゃんの最後の黒燕尾を、そして花組「シャルム!」でトップスターみりおちゃん(明日海りお)の最後の黒燕尾を振付けられました。

ヴィスタリアは美弥るりかちゃんのファンでもあるので贔屓の振付で贔屓が最後の黒燕尾を踊るという特別なサヨナラ公演になりました。

下手のセリから上がったきたるりかちゃんを本舞台のたま様(珠城りょう)はじめ月組生手を差し伸べるところはいまだに忘れられません。

またみりおちゃんの「シャルム!」の黒燕尾はマイティ(水美舞斗)あきらさん(瀬戸かずや)れいちゃん(柚香光)一人ひとりとの場面に涙せずにいられませんでした。

そのみりおちゃんの黒燕尾の曲「愛遥かに」をヤンさん が歌い踊られてもちろん振付は違っていて、
ヤンさんの洗練された美しい動き、あふれ出る情緒性に見惚れながら、今年宝塚の客席で何度となく思った「いまここで時が止まってほしい」という感情が呼び起こされました。

安寿ミラ「FEMALE vol.14」は客席もすごかった

観劇された方がSNSで発信されているので追記いたします。

まずは24日、クリスマスイブのゲストちぎさん(早霧せいな)

 

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ヤンさんとのツーショット、こうして見られてうれしいです。

森奈みはるちゃん

会場でみはるちゃんを見かけたヤン友さんたちが口々に「かわいかった」「ほんとにかわいい」と言ってました。
残念ながらヴィスタリアは会場に着いたのが遅くてみはるちゃんに会うことは叶いませんでした(涙)

貴月あゆむさん
ぜひお写真をスライドしてみてください。ヤンさん、ちぎさん(早霧せいな)とのツーショットがあります。

 

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ヤンさんは「君の輝く夜に」のジャージをお召しですね。

蒼羽りくさん

 

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りくさんは同じ回を観劇したのですが、とても美しかったです。

また打ち上げの様子を振付のお手伝いに入られていた牧勢海さんをアップされています。
照明のすてきなお話もあって、なつめさん(大浦みずき)のエピソードにはうるうるしちゃいました。

カーテンコールはスタンディングオベーションとなり、心からの拍手を贈りました。

この「FEMALE vol.14」千秋楽が2019年の観劇納めでした。

ヤンさんファンの方ともお会いでき、来年のメモリアルイヤーが楽しみになり、幸せな観劇納めでした。

2020年のヤンさんの芸歴40周年&退団25周年を一ファンとして祝福し客席から見守るつもりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
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