月組

月城かなとが語るトップスターの責任感・組替え・相手役(ロングインタビュー)

こんにちは、ヴィスタリアです。

今日は東京宝塚劇場で花組「元禄バロックロック/The Fascination!」の公演が再開しました。
この日を待っていました!
公演中止の期間を乗り越えた花組生に拍手を贈りたい気持ちです(チケットはありませんが)。

そして月組「今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!」の一般前売りでした。
激戦でした。
演目もよさそうな2本立ですし、新生月組への期待と人気の高まりを感じています。

月城かなとトップスターロングインタビュー

スカイステージで放映された「トップスター・ロングインタビュー 月城かなとの魅力に迫る」を視聴しました。

黄色のインナーにジャケットスタイルのれいこちゃん(月城かなと)がこれまでの雪組、月組での歩みやこれからの月組のことをたくさん語ってくれています。

れいこちゃんの率直な思いが伝わってきて、爽やかかつ熱いものもありトップスターたる自覚と責任、そして相手役のうみちゃん(海乃美月)、月組生への深い信頼も伝わってきました。

また歴代のトップスターさんへの思いを語るれいこちゃんの目がきらきらしていて、
下級生時代に懸命にトップさんたちの背中を追いかけてきたことも自然と伝わってきました。

私が見てきたトップさんたちは誰ひとり置いていかず、一緒に走ってくれたというのがすごくあるんです。
誰よりも舞台に対して前向きだったし熱かった。

いまは月組生がれいこちゃんの背中を見て追いかけているのですね。

ところで番組中の発言をいくつか抜粋して引用いたしますが、れいこちゃんの語りが文章として非常にスムースで大変頭のよい方なのを感じました。

盛り沢山のお話のなかで特に印象的だったのが「トップスター就任が決まったときの心境は?」という質問の答えです。

下級生のころからスターとして活躍の場を与えられ続けてきたれいこちゃんならではの言葉がありました。

責任感、のみ。
下級生のときはトップを目指すというよりも、いろんなことをやってみたい、挑戦してみたいという思いでやってきたんですけれども、
新人公演で主演をさせていただいたり組替えの機会をいただいたりしたときに「今こうやってありがたいことにいろなことに挑戦させてもらえている中でトップになるということから目を背けているのはだめなんじゃないか」といつからか思うようになって。
徐々に、徐々に、もらう立場に対しての責任を強く感じていくようになった、というのが言い方としては正しいかな…。

なので二番手になったときからは特に、自分のことだけじゃなくて組のこと、いま組がどういう状態でどういうふうに公演がつくられていって、
トップさんがどういう気持で公演をしていて、どういうふうに持っていっていったら皆の力が出せるのかというのをより考えるようになりました。

トップスターになることを期待されて早くから抜擢され大きな活躍の場を任されるスターさんがいますが、そうして選ばれたスターさんだからこその自覚や責任感が伝わってくるようで印象的でした。

自分は「WELCOME TO TAKARAZUKA/ピガール狂騒曲」を観劇したときに舞台上のれいこちゃんから「よし!やってやる!」というような、これまで感じたことのないエネルギー、オーラを放って輝いているのを感じたことをはっきりと覚えています。

それはれいこちゃんが感じていたというトップスターへの自覚であり責任感なのかなと思いました。

月城かなとが語る組替えと、組替えする暁千星

また組替えの話も興味深かったです。

星組への組替えが発表になったありちゃんにはこんな言葉を贈っていました。

個人的な気持ちを言っていいのであれば、本当は行ってほしくない、「月組にいて」って思うんですけれど、
でも自分が組替えをして学んだこととかがとても大きかったからこそ絶対ありちゃんにとってはいいことなんだというのはよくわかっているから…。

ありちゃんなら絶対大丈夫だと思うし、組が離れていても途切れない縁て絶対切れないから、
「組替えしてよかった」と本人が思えるようにしてあげるのがきっと今、一番しなくちゃいけないことかなと思うので、寂しい気持ちはあるんですけれど、それは組替えして何年か経ってから言うとして(笑)、
今はとにかく、できる限り一緒につくる舞台を楽しみたいですし、千秋楽の日には気持ちよく送り出してあげたいなと思います。

れいこちゃんにとってありちゃんが大切な存在であるのが伝わってきます。

そのご自身が雪組から月組に組替えになったことについての「学び」はこんな言葉にしておいででした。

組替えを聞いたときは本当にびっくりしたんですけれども、実際に組替えをしてみて、やはりすごくありがたい機会だなあというふうに思いますし、
組替えされた方ともいろいろお話しますけれども皆さん「いい経験になった」って絶対仰る。

自分を変えるってなかなか難しいことだと思うんですね。
環境を変えないと変わらないことも、関わる人が変わらないと変わらないこともあるし、でもそれが一気に変わってしまうのが組替えであるんですけれど、同時に「何か変わりたい、もっとこうなりたい」という思いがあるならば本当にいい機会なんじゃないかと思います。
私はそうでした。

雪組のときはがんばりすぎて、肩に力が入りすぎて皆に見せられない部分が多かったんですが、肩の力を抜いて、本当に自分が思っていることであったり、感じていることを伝えることを大事にできたのは月組に来たらかじゃないかと思います。

組替えの発表は大きな衝撃を伴いますし育った組を離れる寂しさを完全に消し去ることは難しいですが、組替えしたからこそ経験できるものがあるし、大きなチャンスなのだなとあらためて思いました。

そして相手役のうみちゃんとともに話し合い取り組んでいることが「場面にしてもセリフにしても相手に対して常に本気で思う、それができるかどうかがトップコンビ」というのもいいなあと思いました。

トップコンビという仕事(あえてこの言葉を使います。もちろんいい意味で)にプロフェッショナルとして向き合っているのがれいこうみなのかな…と感じました。

舞台でれいこうみが真ん中で輝きありちゃんがいる今の月組を見るのが楽しみです。

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