考えたこと

愛希れいか様という一つの時代

こんにちは。
超大型の台風21号が近づいてきています。どうか大きな被害が出ませんようにと祈るヴィスタリアです。
 
今年の夏は自然災害があまりに多くまた被害が甚大ですが、この異常気象が異常ではなく通常になってしまうんでしょうか。
 

不世出のトップ娘役 愛希れいか様は一つの時代をつくった

 
平成最後の8月の最終日にニュースが怒涛の勢いでリリースされました。
そのなかにちゃぴちゃんの写真集発売のニュースがありました。
 
 
ちゃぴちゃん、さすがですね。
 
ヴィスタリアは出版物、写真類はできるだけ手を出さないようにしているのですが、ちゃぴちゃんの舞台写真集はかなり気になります。
 
というのも、ヴィスタリアはちゃぴちゃんの舞台姿のなかでとりわけガーリーなグッディ(「BADDY」)とマリー・アントワネット(「1789))が好きで、キャトルに行く度にポストカードを買おうがどうしようか悩んでいるのです。
 
写真集ならグッディやアントワネットだけでなくちゃぴちゃんのいろいろな舞台姿が見られていいなあと思うと、手を出してしまいそうです。
 
少なくとも見本はみたいです(せこい話で恐縮ですが)。
 
10月20日発売とのことですが、その近辺で東宝で「エリザベート」を見られたらいいのですが…チケット取れるんでしょうか。
ヴィスタリアはいまのところ全敗しております。
 
 

愛希れいか様のフェアウェル行事は前列がない

この舞台写真集の発売一つとってもトップ娘役の退団としては異例かと思いますが、ちゃぴちゃんの退団にまつわる行事は前代未聞のことばかりです。
 
・バウホール主演(「愛聖女」)
・「愛聖女」ライヴビューイング実施
・「愛聖女」DVD発売
・「宝塚GRAPH」表紙ソロ
・舞台写真集発売
 
退団にあたってこれだけの公演や出版物が出るトップ娘役は、ちゃぴちゃんが初めてではないでしょうか。
 
トップ娘役をもっとも長くつとめたのはお花様(花總まり)ですが、タカコさん(和央ようか)と同時退団でちゃぴちゃんとはまた事情が違うので完全な比較はできないと思います。
 
 

長期だったけれど長すぎたとは思わない

ちゃぴちゃんは2012年に月組トップ娘役になってから6年半近くトップ娘役をつとめました。
 
この6年半という時間は”長期”といっていいと思いますが、長すぎたとはヴィスタリアは思いません。
 
ヴィスタリアがちゃぴちゃんが好きというのもありますが、ちゃぴちゃんの芝居・ダンス・歌・華どれを取っても頭一つ抜けており、他の追随を許さなかったと思うのです。
 
それで涙を飲んだ娘役スターさんもいると思うと「もし…」と考えると切なくなる気持ちもあります。
この「もし…」は切なすぎるので、ヴィスタリアの思うちゃぴちゃんの魅力について書きますね。
 

芝居の存在感

夏休みに実家に帰省して母サラ(ライトなヅカファン)に録画してもらった月組「スカーレット・ピンパーネル」を見ました。
 
ちゃぴちゃんは子役のルイ・シャルルを演じていました。
登場してから一言、二言のセリフで「ちゃぴちゃんはこのときから芝居心があったんだ」とヴィスタリアは舌を巻きました。
 
ちゃぴちゃんは当時は研2で娘役転向前で、ルイ・シャルルのキャスティングは抜擢と言っていいと思いますが、抜擢されるだけのものがたしかにあると思いました。
 
ルイ・シャルルが幽閉生活で教え込まれた自己紹介を言うときのためらい、傷ついた幼い心が伝わってきました。
 
トップ娘役になってからの活躍は目を見張るものがありますが、なんといっても「グランドホテル」のエリザヴェッタ・グルーシンスカヤがすばらしいです。
 
エリザヴェッタという役は年齢にしてもキャラクターにしても、宝塚のヒロインがをやるのは相当ハードルが高いと思うのです。
 
エリザヴェッタは引退間際のバレリーナで「犠牲にしてきたもの」を感じさせる女性です。
舞台のフェアリーたちだって犠牲にしているものはたくさんあると思いますが、その犠牲とエリザヴェッタの「犠牲」は違うでしょう。
 
ちゃぴちゃんのエリザヴェッタはこの「犠牲」を納得させる芝居だったとヴィスタリアは思います。
 
ちゃぴちゃんのエリザヴェッタは宝塚のヒロインとしてすばらしいだけでなく、外の舞台で見たとしても名演と言えるレベルだと思うのです。
(「グランドホテル」については書き出すと止まらないので別記事で書く予定です。)
 
 

伸びやかなダンス

ヴィスタリアは「カンパニー/BADDY」観劇で第2次ヅカファン生活に突入してどっぷりハマっているのですが、見終わるころには「愛希れいかのダンス、すごすぎる」と思っていました。
 
「カンパニー」のバレエもすばらしかったですしデュエットダンスのほとばしるエネルギーも圧倒されましたが、白眉は「BADDY」のロケットガールでした。
 
怒りに燃えるグッディの動きがキレッキレで、一人違う振付を踊っているのではないかというくらい目立っていました。
 
またヴィスタリアはちゃぴちゃんのダンスの体の伸ばし方が好きです。
なんともいえずクセになるといいますか、何度も見たくなるのです。
 
「BADDY」の中詰で白いショートパンツの衣裳で、バッディと対峙して踊るとのこととか何度でも見たくなります。
 
ヴィスタリアはダンスがうまいだけでなく個性のあるダンスうまな生徒さんが好きなのです。
安寿ミラ、紫吹淳、(ヅカファン生活中断を挟んで)宇月颯、礼真琴…ちゃぴちゃんもその一人です。
 
 

華やかな容姿とオーラ

ちゃぴちゃんの容姿もまたすばらしいものがあります。
 
小さなお顔に伸びやかな長い手足、ほっそりとした長い首は舞台映えするスタイルです。
 
お顔立ちはチャーミングでキュートで、そしてまた個性的だと思います(褒めています)。
特にちゃぴちゃんの黒目がちの瞳がかわいくてヴィスタリアは好きです。
 
ちゃぴちゃんの華やかさな容姿だけでなく、舞台であふれだすオーラ、スター性にもあると思います。
演技がよくて芝居で存在感があるだけでなくショースターとしてショーでも存在感を示せるのはすごいことだと思います。
 
母サラ(ライトなヅカファン)と夏休みにスカステを一緒に見ていたとき「この子かわいいのよねえ」と言っていて、隣でうんうんと力強くうなずきました。
 
 

一つの時代が終わり、新しい時代がはじまる

ちゃぴちゃんが退団してしまうのが本当に寂しいのですが、退団後の活躍が楽しみでもあります。
できれば舞台に出てほしいと思いますし、伸びやかなダンスをこれからも見たいです。
 
ちゃぴちゃんは一つの時代をきずき、そしてまた新しい時代の扉を開いたトップ娘役であったとヴィスタリアは思います。
 
「BADDY」のグッディという新しいヒロイン像を作りだしたことで、新しい時代の扉を開いたと思うのです。
 
グッディのどこが新しいかというと、娘役は男役に寄り添うだけが男役をすてきに見せるわけではないということを示したことです。
 
また“怒りのロケット”に見るような、復讐ではない、純粋な怒りを露わにしたヒロインはこれまでに無いものでした。
 
ちゃぴちゃんが開いた新しい時代の扉を誰がどう続き、広げていくのかを期待しているヴィスタリアでした。
 
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