観劇の感想

LV「雨に唄えば」今舞台の真のスターは美弥るりか

「雨に唄えば」のライブヴューイング(以下LV)を見てきました。
この作品が初めて劇場で見た上でLVを見た作品だったのですが、劇場とLVでこんなにも印象が変わるものかとヴィスタリア自身驚いています。
というのも例によって感想はヴィスタリアの独断と偏見に満ちていますが、今回は圧倒的にみやちゃん(美弥るりか)讃歌になったからです。
 
劇場で観たときは、たまるりの息のあったコンビに盛大な拍手を送り、「ドンがかっこよすぎる」とたま様(珠城りょう)の男役の清廉な色気にどきどきしていました。
LVでもそれはもちろんあるのです。
 
しかしLVで表情や細かい演技がアップで大写しになるとみやちゃんばかり追ってしまうのです。
そしてドンが舞台の最後で「この映画の本当のスターはキャシー・セルダンです」と言ううセリフがありますが、この舞台の本当のスターは美弥るりかを置いていないーー2回劇場で観た上でLVを見て、ヴィスタリアの行き着いた感想はこれに尽きます。
 
相変わらずみやちゃんのかわいさ、魅力にヴィスタリアは語彙を失って感嘆するばかりなのですが、それも無理もないのかなとSNSでヅカパトロールをしていて思うことがありました。
音楽プロデューサーの高橋正人氏が「雨に唄えば」を見た感想を書いていらっしゃいました。
 
 

たしかな目をお持ちの方がこう仰せなくらいですから、みやちゃんの魅力を言葉にできないのはもう世界の前提と言っていいでしょう(大袈裟かもしれませんが言い切ります!)。
なのでこの舞台のスターは間違いなくみやちゃんなのに、その魅力は言葉に収まらないという矛盾を抱えながらもできる限り書いてみることにします。
 
 
みやちゃんは一人、一段上からこの舞台に立っているのではないでしょうか。
コズモの百面相のごとき豊かな表情、軽やかなパフォーマンスには「皆はそのくらいでいいの? 私、本気出すからもっと出ちゃうんだけどいいかな。やりすぎて舞台のバランスを崩すことはしないけれど、遠慮はしないことにしてるから」という、芸の幅と深さがあるからこその余裕があると思うのです。そして華も。
 
自分のニンとはかけ離れたコズモというキャラクターを余裕綽々で演じ、百面相と言っていい豊かな表情を見せ、歌もダンスもすばらしいクオリティをさらりとやってのける。
力があるからこそ自由自在にできる余裕がみやちゃんには感じられます。
 
果たしてこの舞台でそれができている人が他にいるでしょうか。
好演とは次元が違う、そして華があるから只うまいだけとも違う、とヴィスタリアは思うのです。
 
 
フィナーレでもみやちゃんのオーラは迸っていました。
ウィンクとかきざり方一つとっても出すべき色気が自由自在で、自分が出してていいギリギリいっぱいまで出していると思うのです。
そこにみやちゃんにしかない余裕があり、一段階上に立っているように思えてならないのです。
 
 
ここから先はLVで気づいたこで、独断というよりもはやヴィスタリアの毒が入っていると言っていいかもしれません。
 
 
 
《ドン・ロックウッド/珠城りょう》
劇場ではどきどきして、かっこいいと思っているし好きな男役さんなのに、LVで見るとできていることよりできていないことに目がいってしまいました。
ここに、たまるりのアンビバレンツな魅力があるとヴィスタリアは思っています。
たま様は恵まれた体躯と大型の男役らしさで劇場>LVでみやちゃんを圧倒しており、みやちゃんは芸の深さと幅でLV>劇場でたま様を凌駕していると思います。
 
早口言葉のシーンも「ブロードウェイメロディー」のナンバーも、たまるりが大好きです。息も合っていて、お2人とも楽しそうです。
しかし今日は、歌の発声は完全にみやちゃんが一歩抜けてることが気になりました。
次の「エリザベート」の「最後の審判」で渡り合うにはたま様にはもう一歩がんばってもらいたいと思いました。
そしてフィナーレ「テンプテーション」の解釈、表現力も。
 
《キャシー・セルダン/美園さくら》
見る回数を重ねるにつけ、ヴィスタリアの中では評価が下がっていってしまいました。
・「グッドモーニング」の場面の思い出し笑いなど、演技が苦しいです。
・「グッドモーニング」のナンバーで、腕の角度などがドンとキャシーよりドンとコズモの方があってるように見えました。
・フィナーレのロケットガールたちのセンターにいたことに、劇場では気づきませんでした。
そして今日のLVで気づき、なぜそのカツラをOKしたのか問いただしたいと思いました。
・表情豊かでチャーミングなのはLVでわかりましたが、「踊る騎士」プレミアの挨拶でリナのアフレコをするように言われたとき、「できない」と思っているときの表情はそれでいいのですか。
 リナにパイをぶつけるときの膨れた顔と同じように見えたような気がしました。
 
《その他》
気づいたことを短くまいります。
・まゆぽん(輝月ゆうま)のリナは、アップで見るとお顔がきれいなのがよくわかります。
マイクの距離によって音量変えるところなど、演技力に改めて恐れ入りました。
フィナーレの歌も上手です。
 
 
・れんこんくん(蓮つかさ)の監督がいい味だしています。脚も長くてきれいです。今後注目したいです。
 
・五峰亜季のドラ、衣裳は一緒だけどアクセサリーを毎回変えてうまく変化をつけています。
 
・金髪の背の高い、顔がきれいな男役さんが朝霧真さんであることに気づきました。
 
・映画試写の酷評をする女の子たちのバッグはたぶん私物(シャネルのラムスキンらしいのと、FURLAのバッグ発見)
 
・ドンやコズモのセーターの衣裳は後ろがジッパーになっている(当然といえば当然ですが)
 
 
今日のカーテンコールの挨拶でDVDの録画がされているとたま様が仰っていました。みやちゃんのかわいさ、魅力は秒ごとに変化するので、それを確かめるために買ってしまいそうな気がします。

ランキングに参加しています。
ポチッとお願いします。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村